バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

全身性リンパ節腫大を伴った原発性胆汁性肝硬変の1 例

2007年05月31日 | 医療 医薬 健康
相坂康之1)* 占部綾子1) 山崎朋子1)高野弘嗣1) 相光汐美1) 藤原恵2)
肝臓47 巻8 号392―397(2006)
要旨:症例は60 歳女性,原因不明の肝炎を認め,精査目的にて紹介受診.受診t時,血清生化学的に胆道系酵素上昇,抗ミトコンドリアM2 抗体36IUl と高値であり,原発性胆汁性肝硬変が疑われた.さらに,表在リンパ節および,肝門部,門脈本幹周囲のリンパ節腫大を認めたため,悪性リンパ腫の併発を疑い,腋窩リンパ節生検施行.反応性リンパ節炎と診断した.原疾患に対しては,腹腔鏡検査施行.肉眼所見は,不平肝で,赤色紋理,溝状陥凹は認めなかったが,組織所見では,門脈域での肉芽腫形成と細胆管上皮の再生性変化を認め,原発性胆汁性肝硬変と診断した.診断後ウルソデオキシコール酸600mgday 服用開始し,ALT 値,AST 値,ALP
値の改善を認めた.約1 年後,肝機能の改善に伴い,表在リンパ節は不明瞭となり,肝臓病変と反応性リンパ節炎との間に何らかの免疫学的な関連が推測された。
J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/kanzo/47.392

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