ピッツバーグ大学とナノミックス社の研究員等が、遺伝病を引き起こす遺伝子突然変異を検出する装置を開発。開発装置は、わずか数nm 幅のグラファイト・シートを筒状に丸めたものから成る炭素ナノチューブだが、研究チームはナノチューブの電気特性を利用して、遺伝性ヘモクロマトーシス(体内組織に過剰の鉄分が蓄積される疾患)を引き起こす特定の遺伝子突然変異を検出。また、蛍光標識を施したDNA 分子を調べ、DNA がナノチューブ表面に付着したことと、そのDNA が相補性DNA(cDNA)の相手であることを確認。新手法は、センサーを使う従来法よりも廉価で、所要時間も短く労働集約的な標識(labeling)作業も不要。手持ち式の遺伝子検査装置として市場化される可能性がある。(Terra Daily) NEDO海外レポートNo.927(2006)
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