バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

完全長cDNA間の共通ドメイン検索システムの開発

2006年12月03日 | からだと遺伝子
松田 秀雄 (大阪大学大学院情報科学研究科)

報告概要 高等動物の遺伝子が有する多様なドメイン構造を計算科学技術により明らかにするため、タンパク質配列の間に共通して存在するドメイン(共通ドメイン)を検索するシステムである共通ドメイン検索システムの開発を行った。これには、理化学研究所のグループによって決定された約6万個という大量のマウス完全長cDNA配列を利用した。新規ドメイン候補として検索された共通ドメインの妥当性の評価では、そのドメインを持つ遺伝子の機能情報、遺伝子が発現している組織と時期の情報や、当該遺伝子産物がどのタンパク質と相互作用を示すかの情報が有用であることがわかった。このドメインについては、別の研究グループによってタンパク質結合ドメインであることが報告された。さらに、この遺伝子機能情報を格納したデータベース、公共配列データベースの更新に伴う遺伝子機能情報の見直しを組織間で効率的に行うため、配列相同性検索の結果をXMLを用いて整形するシステム、共通ドメイン検索システムから得られた共通ドメイン情報を視覚的に閲覧するためのデータベースをそれぞれ開発した。 J-Stage研究報告書R030000363

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。