バイオの故里から

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奈良先端科技大:脊椎動物の血管形成の過程を解明

2008年06月14日 | 医療 医薬 健康
 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)の高橋淑子教授らの研究グループは13日、哺乳(ほにゅう)類など脊椎(せきつい)動物の血管形成の過程を解明したと発表した。がん細胞が転移する仕組みの解明や、血管の再生医療に役立つと期待されているという。
 脊椎動物では、受精卵が成長した胚(はい)の中で、初期の血管(原始血管)の細胞が、周辺にある体節(後に背骨や筋肉になる組織)の細胞によって置き換わる。そして、最終的に背中側の大動脈になるという。
 グループはこの仕組みに注目し、人と発生の仕組みが似ているニワトリの胚を利用して実験。その結果、たんぱく質の一種によって活性化した体節細胞が、原始血管に引き寄せられるように移動して、血管を形づくっていくことが判明した。高橋教授は「今後の研究課題は、なぜ体節細胞が血管に引き寄せられるのかということ」と話した。毎日新聞2008-06-14

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