バイオの故里から

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皮膚細胞から万能幹細胞の誘導に成功

2006年12月26日 | NEWSクリッピング
 JST(理事長 沖村憲樹)は、卵子や受精卵を用いることなく、マウス皮膚細胞から胚性幹(ES)細胞に類似した万能幹細胞(多能性幹細胞)を誘導することに成功しました。
 本研究チームは、ES細胞に含まれる4つの因子を組み合わせてマウスの成体や胎児に由来する線維芽細胞に導入することにより、ES細胞と同様に高い増殖能と様々な細胞へと分化できる万能性(分化多能性)をもつ万能幹細胞を樹立することに成功しました。同チームはこの細胞を誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell, iPS 細胞)と命名しました。科学技術振興機構報 第320号

皮膚から万能細胞 マウス実験…京大再生研
拒絶ない移植に道


マウスの皮膚細胞から作製したiPS細胞の顕微鏡写真。島状の塊の中に、iPS細胞が含まれている(山中伸弥・京大教授提供) 皮膚の細胞から様々な臓器や組織に育つ能力を秘めた新たな“万能細胞”をつくることに、京都大再生医科学研究所が、マウスの実験で世界で初めて成功した。胚(はい)性幹細胞(ES細胞)に似た性質を持ち、人間でもこの万能細胞をつくることができれば、患者と同じ遺伝子を持つ臓器が再生でき、拒絶反応のない移植医療が実現すると期待される。読売新聞2006-08-11

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