アッヴィは7月8日、悪性神経膠腫治療薬の治験を日本で8月にも開始すると発表した。悪性神経膠腫の中でも最も予後が悪い膠芽腫の5年累積生存率は約10%。しかし、治療薬は限られているという。がんの増殖に関与するEGFRの過剰発現や変異が見られた場合には予後が不良とされ、今回治験を行う「ABT-414」は抗体薬物複合体で、EGFRと結合し、腫瘍細胞内へ直接的に抗がん作用のある物質を送り込む作用を持つとされる。
治験はフェーズ1/2試験。悪性脳腫瘍の中で最も多いグレードIIIおよびIVの悪性神経膠腫と診断され、既に外科的腫瘍摘出術および放射線化学療法を受けられた後の再発・難治性神経膠腫の患者を対象とする。ミクスonline.,2015/07/09