バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

カイコ中部絹糸腺特異的遺伝子発現系を利用したタンパク質の製造方法

2011年02月25日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2005-72401 出願日 : 2005年3月15日
公開番号 : 特許公開2006-137739 公開日 : 2006年6月1日
出願人 : 独立行政法人農業生物資源研究所 発明者 : 田村 俊樹 外5名

【課題】カイコの中部絹糸線における組換えタンパク質の生産方法を提供することを課題とする。
【解決手段】セリシン遺伝子のプロモーターによって発現が制御されるGFPを有するトランスジェニックカイコを作出した。該カイコの最終齢の幼虫の絹糸腺を観察した結果、中部絹糸腺でのみ蛍光が観察された。また、吐糸期ころからGFPは中部絹糸腺の細胞から分泌され、GFPが腺腔内に移動していることがわかった。最終的にはGFPは繭糸として吐糸され、GFPを大量に含む繭が作られた。このことから、セリシン遺伝子のプロモーター領域を利用することにより、中部絹糸腺において組換えタンパク質を生産することが可能であることが分かった。また、中部絹糸腺で生産された組換えタンパク質は容易に中部絹糸腺の内腔に分泌されることが分かった。ekouhou 特許公開・明細書(全文)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。