バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

エピジェネティック変異とは

2008年08月21日 | 医療 医薬 健康
私たちの体の中で、エピジェネティックな変化は普通に起こっています。すべての細胞は、免疫系など一部の例外を除き、まったく同じ遺伝情報を持っていますが、それぞれの臓器によって細胞の性質が異なるのは、細胞の種類ごとにエピジェネティック情報が異なっているためであると考えられます。通常、命の始まりである受精直後にエピジェネティック変化はリセットされ、正常な発生が保障されるのです。すなわち、卵子と精子が受精して発生を開始すると、着床するまでのわずかな間に遺伝子のエピジェネティック情報が一旦消されてしまい、その後細胞の分化に応じて固有のエピジェネティック情報が書き込まれていきます。エピジェネティック情報が間違って書き込まれたとき、それをエピジェネティック変異と呼びます。 クローン羊ドーリーのような体細胞クローン動物には、流産、死産、奇形、遺伝的欠陥がある、病気に罹患しやすいなど、いろいろな障害が起こます。体細胞クローン動物では、生命の最初に起こるエピジェネティック情報の消去が不十分なためであると考えられます。 http://jisedainpo.hp.infoseek.co.jp/cohort/epigenetics.html

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