バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

桃の収穫期決めるDNAマーカーを特定 効率的な育種が可能に

2008年01月17日 | 植物&農業
 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)果樹研究所は、桃の収穫時期を決めるDNAマーカーを特定した。結実を待たずに有望系統を選抜できるため、効率的な育種につながると期待されている。
 桃の育種では、収穫期が重要な性質とされ、早生で食味の良い品種の育成が、重要な目標の一つとなっている。しかし、収穫期の遺伝の仕方は複雑なため、どのDNAマーカーが関連しているのかが分かっていなかった。
 研究チームは、国内で栽培されている桃48品種の収穫期と、78種類のDNAマーカーを、統計解析ソフト「ヘリックスツリー」を使って分析した。日本農業新聞 2008-01-16

マナマコ卵成熟誘起因子の構造解明と人工合成に成功

2008年01月17日 | 海洋 水産
東北大学(ナマコの飛躍的増養殖に目処)
 マナマコ卵成熟誘起因子の遺伝子及び蛋白構造とその有効活性構造を解明し、その活性を持った人工因子(合成ホルモン)合成に成功した。この合成ホルモンの採用によってこれまで成熟卵の採取が困難であった現状を打開し、密猟の頻発によるナマコ資源枯渇の恐れの解消とナマコの飛躍的な増養殖と輸出振興にめどがついたと言える。この合成ホルモンの遺伝子DNA配列とアミノ酸配列に関して1月15日東北大学から特許出願を行った。日経ネット 2008-01-16

遺伝子組み換え作物「生態系影響に疑い」・仏政府諮問機関

2008年01月17日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
遺伝子組み換え作物の安全性を評価するフランス政府の諮問機関は同国内で栽培されている組み換えトウモロコシについて「(生態系への影響などに)深刻な疑いがある」との報告書をまとめた。ボルロー環境相は「至急、対策をとる」と述べた。世界有数の農業国が組み換え作物の栽培禁止に踏み切れば他国の農業政策に影響を与える。
 仏国内で栽培されている組み換え作物は現在、トウモロコシだけで、昨年の作付面積は約2万2000ヘクタール。報告書はこのトウモロコシに組み込まれた遺伝子が自然界に広まり「動植物や土壌の微生物に悪影響を及ぼす恐れがある」と指摘した。政府は2月から組み換え作物全体を規制する新法の制定に着手する方針だ。日経ネット 2008-01-17

『南方熊楠 菌類図譜』   萩原 博光/解説 ワタリウム美術館/編集

2008年01月17日 | 菌類 細菌
 本書は、南方熊楠がキノコを細密に描写、彩色し、その生態を英文で記録した図譜から120枚を厳選したもので、熊楠展を担当した植物研究部萩原研究主幹が解説を加えたものです。
 出版社 : 新潮社
 判 型  : A4判   ISBN : 978-4-10-305551-8
 発売日 : 2007年9月27日
 定 価 : 3,990円  
         出典:科博メールマガジン第240号
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31954812

生理活性物質ポリオキシペプチンおよびデオキシポリオキシペプチンとそれを含む抗癌剤

2008年01月17日 | 創薬 生化学 薬理学
国際出願番号 : PCT/JP98/02599 国際出願日 : 1998年6月12日
国際公開番号 : WO98/56809 国際公開日 : 1998年12月17日
出願人 : 財団法人微生物化学研究会 発明者 : 竹内 富雄 外5名

アポトーシス耐性の癌細胞に対してもアポトーシスを誘導する活性を有する新規な物質として、次の一般式(I)



(式中、Rはポリオキシペプチンではヒドロキシル基を示し、またRはデオキシポリオキシペプチンでは水素原子を示す)で表されるポリオキシペプチンおよびデオキシポリオキシペプチンがストレプトミセス・エスピーMK498-98F14株の培養により得られた。ポリオキシペプチンおよびデオキシポリオキシペプチンは、ヒト膵癌細胞、AsPC-1細胞にアポトーシスを誘導する活性をもつ生理活性物質である。

微生物中でのポリペプチド遺伝子産物の発現

2008年01月17日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平10-505731 出願日 : 1997年7月11日
公表番号 : 特許公表2001-500003 公表日 : 2001年1月9日
出願人 : メディカル リサーチ カウンシル 発明者 : ウォーカー,ジョン 外1名

発明の名称 : タンパク質の過剰発現

本発明は、発現ベクターで形質転換した宿主細胞を含む発現系を増殖させ、毒性効果が観察されるように発現系を誘導し、そして発現ベクターが機能し続ける生存細胞を選択するステップを含んでなる、発現系の毒性に耐性である宿主細胞変異体の選択方法について記載する。こうして得られた細胞は微生物中でのポリペプチド遺伝子産物の発現に有用である。

4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)をコードしている核酸配列

2008年01月17日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平10-509179 出願日 : 1997年7月25日
公表番号 : 特許公表2001-500005 公表日 : 2001年1月9日
出願人 : アメリカン シアナミド コンパニー 発明者 : スターナー,スティーブン 外3名

発明の名称 : HPPD遺伝子及び阻害剤

シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)からの4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)をコードしている核酸配列を開示する。また、HPPDをコードしているDNAを含んでいるべクター、および形質転換された細胞を開示する。さらに、この記述は除草剤抵抗性のHPPD、およびHPPDの阻害剤である除草剤を同定する方法、ならびに植物に除草剤抵抗性を与える方法を教示する。さらに、この記述は雑草防除の方法を教示する。

アデニロスクシナート・シンセターゼ

2008年01月17日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平10-512245 出願日 : 1997年9月4日
公表番号 : 特許公表2001-500008 公表日 : 2001年1月9日
出願人 : ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 発明者 : レルヒル,イェンス 外4名

発明の名称 : アデニロスクシナート・シンセターゼ

植物、または植物の細胞、組織もしくは部分の植物アデニロスクシナート・シンセターゼ阻害物質に耐性を授与する発現カセットを、植物、または植物の細胞、組織もしくは部分の形質転換用の好ましいベクターに用いる。

光合成リアクター

2008年01月17日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平11-170513 出願日 : 1999年6月17日
公開番号 : 特許公開2001-168 公開日 : 2001年1月9日
出願人 : 日本電信電話株式会社 発明者 : 近藤 利彦 外2名

発明の名称 : 光合成リアクター

【課題】 リアクターの中層部および下層部への光の拡散が阻害されるという点、安定な連続生産が困難であるという点を解決した安価でかつ高効率な光合成リアクターを提供する。
【解決手段】光合成微生物を含み、光を照射して光合成を行わせるための光合成微生物層2と前記光合成微生物を培養するための培養液を含む培養液層1とを有する光合成リアクターであって、光を入射するための受光面を有する前記光合成微生物層と前記培養層は透明な透過膜3により隔てられて設けられ、当該光合成微生物層および培養液層を交互に複数個積層したことを特徴とする。
【効果】リアクターの中層部および下層部へ光が効率良く拡散し、さらに、光合成微生物をリアクター内に最適な条件で保持することができるため、有用物質の高効率な連続生産および環境浄化が可能となる。


訃報:岡田善雄さん79歳=大阪大名誉教授

2008年01月17日 | NEWSクリッピング
 岡田善雄さん79歳(おかだ・よしお=大阪大名誉教授、千里ライフサイエンス振興財団特別顧問、細胞生物学専攻)16日、解離性大動脈瘤(りゅう)のため死去。葬儀は18日午前11時、大阪府箕面市半町4の6の32の箕面市立聖苑。喪主は妻欣子(よしこ)さん。
 広島県呉市生まれ。阪大医学部を卒業し、阪大微生物病研究所助手時代、ウイルスの一種、センダイウイルスを使えば異なる細胞の融合ができることを世界で初めて発見。1957年に論文発表し、現代のバイオテクノロジーの発展につながる先駆者となった。87年に文化勲章、00年に勲一等瑞宝章を受章した。毎日新聞 2008年1月16日