バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ビートパルプから機能性脂質セラミドの製造を実用化へ

2005年09月25日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター[所長八戸三千男]は、てん菜から砂糖を製造するときに副生するビートパルプに保湿化粧品の原料となるセラミドが高濃度含まれていることを見出しました。北海道で大量に発生しているビートパルプの大部分は家畜飼料として利用されていますが、より付加価値の高い利活用が望まれています。そこで注目したのがセラミドです。現在、市販のセラミドは米糠などからの抽出物が使用されていますが、これらの原料には元々微量しか含まれていません。大量に入手可能でセラミドを高濃度含む原料が求められていました。このような状況から、ビートパルプはセラミドの低コスト生産に適している原料と判断し、同センターが中心となってビートパルプセラミドの実用化に向けた製造技術の開発に着手しました。http://cryo.naro.affrc.go.jp/kikaku/info/press/20050801/press20050801.html

微生物によるβ-ポリリンゴ酸の製造法

2005年09月25日 | 菌類 細菌
 星野 一宏 外1名(三井化学株式会社)
  特許公開2004-254585

 ポリリンゴ酸は、生分解性に優れた直鎖状の水溶性ポリエステルであり、加水分解によって生成するリンゴ酸は生体内における代謝中間物でもある。さらに、側鎖に化学修飾が可能なカルボキシル基を有することから、ポリ(α-ヒドロキシ酸)に代わる新しい生体内分解吸収性高分子としての用途が期待されている。より具体的には、生体吸収性縫合糸、骨接合用材料、人工腱、人工血管及びドラッグデリバリーの高分子キャリアー等の医用材料としての用途が考えられている。
【課題】プルラン、メラニン等の副生成物のない微生物を用いた新規なβ-ポリリンゴ酸の製造法を提供する。
【解決手段】β-ポリリンゴ酸を産生し、アナモルフがホルモネマ(Hormonema)属に属する微生物を培養し、得られた培養液からβ-ポリリンゴ酸を採取する。

脂肪の幹細胞で骨髄再生 日本医科大が成功

2005年09月25日 | 医療 医薬 健康
 肥満の原因になる脂肪から、様々な組織のもとになる「幹(かん)細胞」を取り出し、骨髄を再生することに、日本医科大学のグループがマウスとラットの実験で成功した。骨髄は血液を作る働きをもち、将来は様々な血液疾患治療への応用が期待できる。10月の日本形成外科学会で発表する。 朝日新聞2005-09-24