バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

毛髪の金属元素濃度でがん発見 兵庫などで実用化研究

2005年09月29日 | 医療 医薬 健康
2005年09月29日06時06分

 毛髪中のカルシウムなど金属元素の濃度が、乳がんや肝臓がんの患者で異常な値になっていることが、兵庫県立先端科学技術支援センターや京都薬科大、千葉大などの研究で示された。今後、数千人規模で他の病気との関連も調べて、髪の毛を使った簡易検査法の確立を目指すという。特殊な光で微量な元素を分析できる、大型放射光施設「スプリング8」で測定した。詳細>>2005年09月29日

まだ分からない部分が多いコエンザイムQ10

2005年09月29日 | 医療 医薬 健康
 加熱したコエンザイムQ10(以下CoQ10)ブームに対して、最近は批判的な記事を目にするようになった(1、2、3)。これらの記事の中で、CoQ10のアンチエイジング効果などの科学的検証が不十分であるとの私のコメントも紹介されている。もちろん効果がないと言っているわけではない。十分な科学的根拠がない現状では、経口摂取したCoQ10に効果があるともないとも、あるいは害があるともないともいえない。だから、その利用に対して慎重であるべきだといっているのである。詳細>> 日経BP MedWave 2005-09-28

テトラヒメナにおける組換えヒトタンパク質の発現方法

2005年09月29日 | 菌類 細菌
出願番号: 特許出願2003-95773 出願日: 2003年3月31日
公開番号: 特許公開2004-181 公開日:2004年1月8日
出願人:ヌトリノバ ヌトリチオン スペシャリティーズ アンド フード イングレディエンツ ゲーエムベーハー 発明者:キー トーマス 外1名
発明の名称:テトラヒメナにおける組換えヒトタンパク質の発現方法

【課題】組換えヒトタンパク質の生産方法を提供すること。
【解決手段】テトラヒメナを、ヒトタンパク質をコードする少なくとも1個の機能性遺伝子を有する組換えDNAで形質転換し、該組換えテトラヒメナ細胞を培養して該遺伝子を発現させ、該タンパク質を単離する。また、発現したタンパク質を分泌するヒトリーダー配列を含むヒトタンパク質をコードする遺伝子を発現されることからなる。

テトラヒメナの ADF/cofilin 様タンパク質の同定と機能解析
汐崎 七海
細胞質分裂は、有糸分裂の完了後、細胞を 2 つに分ける細胞増殖に必須な生命現象である。動物細胞の細胞質分裂は、アクチン繊維とミオシンからなる収縮環の形成と収縮により進行する。テトラヒメナ Tetrahymena thermophila は動物細胞と同様に収縮環により細胞質分裂を行う。これまでに、テトラヒメナの収縮環形成に、アクチン調節タンパク質であるプロフィリンやフィンブリン、ペプチド伸長因子 1α (EF-1α) などが関わることが分かっている。しかし、これらのタンパク質の働きだけでは、収縮環におけるアクチン繊維の制御を説明するには不十分である。最近、テトラヒメナのゲノムプロジェクトの進行に伴い、アクチン調節タンパク質遺伝子の網羅的な探索が可能になった。その結果、アクチン繊維を脱重合・切断する ADF/cofilin 様タンパク質の存在が示唆された。
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol4No1/TJB200501200100763.html

ゴマ素材の麹菌による発酵でリグナン化合物の製造

2005年09月29日 | 菌類 細菌
出願番号: 特許出願2003-187231 出願日: 2003年6月30日
公開番号:特許公開2005-23125 公開日:2005年1月27日
出願人:大澤 俊彦 外2名 発明者:大澤 俊彦 外3名
発明の名称: 抗酸化素材、リグナン化合物の製造方法及び飲食品

【課題】高い抗酸化作用を発揮することができる抗酸化素材及び飲食品、並びに発酵技術を用いてリグナン化合物を容易に製造するリグナン化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】抗酸化素材は、セサミン、セサミノール又はセサミノール配糖体を含む発酵原料にアスペルギルス属微生物を接種して微生物発酵処理することにより得られる。この抗酸化素材には、セサミンジカテコール体又はセサミノールカテコール体が含有されているのが好ましい。さらに、この抗酸化素材としては、リグナン化合物としてのセサミンカテコール体、リグナン化合物としてのセサミンジカテコール体、セサミノール又はセサミノールカテコール体が前記発酵原料よりも高含有されているのがより一層好ましい。前記発酵原料は、ゴマ種子、焙煎ゴマ、焙煎ゴマ油、未焙煎ゴマサラダ油、ゴマ搾り粕又はゴマ脱臭スカムであるのが好ましい。飲食品としての健康食品は前記抗酸化素材を含有する。

◇リグナンとネオリグナン
  http://homepage1.nifty.com/nomenclator/text/lignan.htm

醤油粕より調製したイソフラボン分画物の抗酸化素材としての有用性

2005年09月29日 | 加齢 老化制御
  江崎秀男・渡部綾子・菱川進弘・大澤俊彦・川岸舜朗
  日本食品科学工学会誌  51(1),47-53,(2004)


豆味噌醸造中に形成されるo-ジヒドロキシイソフラボンの生理機能と体内動態
  江崎秀男
  味噌の科学と技術 52(10),368-373,(2004)(全国味噌技術会)

出願番号: 特許出願2001-113501 出願日: 2001年4月12日
公開番号:特許公開2002-309251 公開日:2002年10月23日
出願人: 盛田株式会社 外1名 発明者: 江崎 秀男 外2名
発明の名称: 醤油粕由来の抗酸化組成物

【課題】 飲食品、医薬品、化粧品等の分野で広く有効利用を図ることが可能で、安全かつ安価な醤油粕由来の抗酸化組成物を提供する。
【解決手段】本発明による醤油粕由来の抗酸化組成物は、以下の工程A~Dにより得られることを特徴とする。A.醤油粕を極性溶媒により抽出する工程、B.工程Aの抽出物を合成吸着剤に吸着させる工程、C.工程Bの吸着物に溶離液としてアルコール濃度30~70%(v/v)の含水アルコールを通液し、溶出液を回収する工程、D.工程Cの溶出液より溶媒を除去して抗酸化組成物を得る工程。前記工程Bの前に、前記醤油粕または前記醤油粕の抽出物を脱脂するとよい。前記工程Cのアルコールは、メタノールまたはエタノールであるとよい。本発明の抗酸化組成物は、飲食品、薬品、皮膚外用剤に配合して使用することができる。

出願番号: 特許出願2001-113500 出願日: 2001年4月12日
公開番号:特許公開2002-308868 公開日:2002年10月23日
出願人: 盛田株式会社 外1名 発明者: 江崎 秀男 外2名
発明の名称:オルトジヒドロキシ構造を有するイソフラボン化合物の製造方法

【課題】 抗酸化剤等として有効なオルトジヒドロキシ構造を有するイソフラボン化合物を効率よく精製・単離する。
【解決手段】本発明によるイソフラボン化合物の製造方法は、A.大豆発酵物を極性溶媒により抽出する工程、B.工程Aの抽出物を合成吸着剤に吸着させる工程、C.工程Bの吸着物に溶離液としてアルコール濃度30~70%(v/v)の含水アルコールを通液し、溶出物を回収する工程、D.工程Cの溶出物からイソフラボン化合物を精製する工程を備える。前記工程Bの前に、前記大豆発酵物または前記大豆発酵物の抽出物を脱脂する工程を加えるとよい。前記工程Cのアルコールがメタノールまたはエタノールであるとよい。前記イソフラボン化合物は8-ヒドロキシダイゼインまたは8-ヒドロキシゲニステインを多く含むとよい。前記大豆発酵物が醤油粕であるとよい。

大豆イソフラボンからエコールへの変換を抑制する腸内細菌

2005年09月29日 | 医療 医薬 健康
近年、大豆食品に多く含まれるイソフラボンの生活習慣病予防効果に注目が集まっている。イソフラボンの一つダイゼインは腸内フローラによってエストロゲン作用や抗酸化性がより強力なエコールに代謝されることが明らかにされつつある。そこで、菌をマウスに経口投与tobacillus gasseriし、イソフラボンの代謝や吸収におよぼす乳酸菌の影響を検討し、イソフラボンの効果をより効率よく発揮させる条件を明らかにする。http://www.affrc.go.jp/ja/db/seika/data_nfri/h16/pdf/h16p18.pdf