バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

微生物によるヒドロキシクエン酸の生産

2005年09月05日 | 菌類 細菌
ヒドロキシクエン酸は、ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)に含まれる脂肪合成抑制作用をもつことが知られている物質である。ガルシニア・カンボジアは、東南アジア原産のオトギリソウ科の植物であって、オレンジに良く似た果実をもち、古くから、カレーのスパイスや魚の保存料として利用されている。ガルシニア・カンボジアのダイエット素材としての歴史もまた古い。現在、ガルシニア・カンボジアの果皮から抽出されたエキスが市販されている。
  http://foods.nippon-shinyaku.co.jp/products/garcinia.html 

 磐田化学工業の微生物によるヒドロキシ・クエン酸は、Streptomyces sp.G3.,産業技術総合研究所特許生物寄託センターに受託番号FERM P-19452として寄託されている菌株によって生成蓄積される。

出願番号 : 特許出願2003-295654 出願日 : 2003年8月19日
公開番号 : 特許公開2005-58161 公開日 : 2005年3月10日
出願人 : 磐田化学工業株式会社 発明者 : 山田 靖宙 外2名

発明の名称 : ヒドロキシクエン酸の製造方法

【課題】 ヒドロキシクエン酸の大量製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、微生物を用いた発酵法によるヒドロキシクエン酸の製造方法に関する。この方法は、ヒドロキシクエン酸生産能を有する微生物を培養する工程、および得られた培養液からヒドロキシクエン酸を回収する工程、を包含する。代表的には、上記ヒドロキシクエン酸生産能を有する微生物は、ストレプトミセスG3株、ミクロバクテリウムGD88A株、バチルスG45C株である。

ES細胞、培養続けると異常 米の研究グループ発表へ

2005年09月05日 | 医療 医薬 健康
 様々な組織の細胞になりうるヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)は、培養を続けるうちにがん細胞で起こるような異常が生じることを米ジョンズホプキンス大などのグループが見つけた。米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版で5日発表する。ES細胞は再生医療への応用が期待されるが、長く培養すると臨床応用には使えなくなるものがあるだろうという。詳細>>朝日新聞

受精卵使わないES細胞づくりに成功 倫理問題回避に期待
詳細>>CNN.com

ES細胞培養技術
 伊藤嘉浩・金野智浩・宮本,寛治
 バイオインダストリー 21(12 249) 5-11 (2004)

ヒトES細胞株の樹立と培養
 角智行・末盛博文: 細胞工学 23(11) 1256-1259 (2004)

出願番号 : 特許出願2003-394417 出願日 : 2003年11月25日
公開番号 : 特許公開2005-137337 公開日 : 2005年6月2日
出願人 : 宮本 寛治 発明者 : 宮本 寛治

発明の名称 : 細胞培養方法および培養細胞

【課題】 ヒトのES細胞を効率良く増殖させるに際して、危険因子や免疫拒絶反応のない支持細胞を提供する。
【解決手段】 ヒトを含む霊長類胚性幹細胞(ES細胞)の増殖用支持細胞として、ヒト胎盤由来の羊膜細胞、絨毛細胞を用いる。現在まで支持細胞としてマウスの胎児細胞が用いられ、異種タンパク質や未知の危険因子(ウィルス等)の混入が危惧されていたが、このヒト由来羊膜細胞、絨毛細胞を支持細胞として用いることで、異種タンパク質や危険因子等の混入の回避が可能となった。また、ヒト胎盤は胎児出産後、廃棄されるものであり、倫理的問題も少なく、細胞が入手しやすく安全である。