出願番号 : 特許出願2002-139836 出願日 : 2002年5月15日
公開番号 : 特許公開2003-334080 公開日 : 2003年11月25日
出願人 : 独立行政法人農業生物資源研究所 発明者 : 川越 靖 外1名
発明の名称 : 任意のペプチドを植物のタンパク顆粒で蓄積させる方法
【課題】 任意のペプチドを植物の胚乳組織へ蓄積させる方法を提供することを課題とする。さらに、該方法に用いるためのキットを提供することをも課題とする。
【解決手段】 液胞由来のタンパク顆粒IIに蓄積するイネのグロブリンが液胞移行シグナルを有すると考え、該液胞移行シグナルの同定を試みた結果、グロブリンの72番目のロイシン残基から86番目のセリン残基までの15アミノ酸残基をGFPのC末端に付加した融合タンパク質の細胞内局在は、驚くべきことに、液胞由来のタンパク顆粒IIではなく、液胞由来ではないタンパク顆粒Iであった。また、該15アミノ酸残基の配列を基に、植物において保存されているQCCXQ(Xは任意のアミノ酸)配列を見いだした。任意のペプチドにQCCXQを付加することで、該ペプチドを植物の胚乳組織へ蓄積できることが示唆される。