バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

SARSはコウモリ起源? 香港大、近縁ウイルス発見

2005年09月12日 | 医療 医薬 健康
 【ワシントン10日共同】新型肺炎(SARS)の原因となる「SARSコロナウイルス」と非常に近縁なコロナウイルスを、中国に生息する野生のコウモリが保有していることを香港大の研究チームが10日までに突き止めた。

 従来はイタチに似た「ハクビシン」が宿主ではないかと疑われてきたが、コウモリが起源だった可能性が出てきた。近く米科学アカデミー紀要に論文が掲載される。

 チームは、広東省の市場にいたハクビシンからはSARSコロナウイルスが高率に検出されたのに、飼育場では検出率が低いことなどに疑問を持ち、ハクビシンと接触する可能性があるネズミやコウモリなど、香港郊外に生息する野生動物を多数捕獲して調べた。

 ウイルスが検出されたのは「キクガシラコウモリ」の一種で、捕獲した40%近くが保有。遺伝子分析の結果から、ハクビシンのSARSコロナウイルスと共通の祖先から進化したウイルスとみられる。

 コウモリがどのように感染したか、コウモリからハクビシンに広がったのかどうかについては断定できないとしたが、中国ではコウモリのふんが漢方薬になったり、肉が珍味として食用になることから、チームは「注意すべきだ」と呼び掛けている。記事:共同通信社【2005年9月12日】




「夜食は太る」原因たんぱく質解明 深夜に増え脂肪蓄積

2005年09月12日 | 医療 医薬 健康
 ダイエットに3時のおやつはOK、でも夜食は厳禁――? 体内時計を調整している細胞内の「BMAL1」と呼ばれるたんぱく質が、脂肪を蓄積する指図もしているらしいことが、日本大薬学部の榛葉(しんば)繁紀講師(衛生化学)らの研究で分かった。BMAL1は午後3時に最も少なくなり、深夜に増加する。米科学アカデミー紀要電子版に論文が掲載された。詳細>>朝日新聞


抗生物質の誘導体が神経難病に有効 名大グループ確認

2005年09月12日 | 医療 医薬 健康
 神経細胞が壊れ、全身の筋肉が徐々に衰えたり、手足を動かせなくなったりする難病「ポリグルタミン病」を予防・改善する化合物を、名古屋大学の祖父江元・教授(神経内科)らのグループが動物実験などで確認した。病因にかかわる部分をねらってやっつける「分子標的薬」として使える可能性があり、特効薬の開発につながると期待される。米医学誌「ネイチャー・メディシン」の最新号に発表した。 詳細>>朝日新聞