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バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

高親和性モノクローナルIgAはマウスの腸内微生物相を調節し、大腸炎を防止する

2016年10月04日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

High-affinity monoclonal IgA regulates gut microbiota and prevents colitis in mice
2016年7月4日 Nature Microbiology 1 : 16103 doi: 10.1038/nmicrobiol.2016.103 (2016)
高親和性モノクローナルIgAはマウスの腸内微生物相を調節し、大腸炎を防止する
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免疫グロブリンA(IgA)は腸内腔に分泌される主要な抗体アイソタイプである。IgAは、病原体に対する防御および腸の恒常性に極めて重要な役割を担っている。しかし、分泌されたIgAが腸内微生物相を調節する仕組みは、完全に理解されているわけではない。
http://www.natureasia.com/ja-jp/nmicrobiol/abstracts/77884


腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高いことを明らかに

2016年09月28日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高いことを明らかに
日本の研究 プレスリリース 掲載日:2016.06.09
国立精神・神経医療研究センター

国立精神・神経医療研究センター神経研究所(所長 武田 伸一)の相澤恵美子研究員と功刀 浩部長(疾病研究第三部)とヤクルト本社(社長 根岸 孝成)の辻 浩和室長(中央研究所)らを中心とする共同研究グループは、43人の大うつ病性障害患者と57名の健常者の腸内細菌について、善玉菌であるビフィズス菌と乳酸桿菌の菌数を比較したところ、うつ病患者群は健常者群と比較して、ビフィズス菌の菌数が有意に低いこと、さらにビフィズス菌・乳酸桿菌ともに一定の菌数以下である人が有意に多いことを世界で初めて明らかにしました。この結果から、善玉菌が少ないとうつ病リスクが高まることが示唆されました。
https://v3.rjp.bioimpact.jp/articles/view/47216

生体内での微生物の生残性を向上させる方法及び生残性が向上した微生物

2016年09月26日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願人: 雪印乳業株式会社
発明者: 上西 寛司, 青山 顕司, 森田 文佳, 渡邊 正行, 冠木 敏秀, 瀬戸 泰幸, 中島 肇

出願 2003-435583 (2003/12/26) 公開 2005-000160 (2005/01/06)

【要約】【課題】ヒト及び動物の生体内での微生物の生残性、特に、ヒト及び動物の消化管内での微生物の胃酸及び/または胆汁酸耐性を向上させる方法及びこれらの耐性が向上した微生物の提供。【解決手段】ストレスタンパク質の遺伝子発現を制御しているとされているhrcA遺伝子を破壊することにより、ヒト及び動物の生体内での微生物の生残性が向上し、特に、消化管内での胃酸及び/または胆汁酸等によるストレスに対して耐性が向上する。この方法により、腸内等への到達率が向上した微生物、及びこの微生物を含有する飲食品及び飼料を得る。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2005000160/


コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトで紫外線への肌の抵抗性が向上

2016年09月06日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
乳酸菌研究最前線
コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトを5週間摂取した試験により、紫外線への皮膚の抵抗性を示すMED(最小紅斑量)という数値が有意に上昇し、紫外線照射後の皮膚の紅斑(赤み)、色素沈着が抑制されました。コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトの継続摂取により、日々の紫外線ダメージの蓄積を抑制し、長期的には光老化の予防が期待できる可能性が示されました。
http://www.meiji.co.jp/yogurtlibrary/laboratory/report/collagen-peptide/02/

腸内ポリアミン増強剤

2016年07月18日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願人: 協同乳業株式会社
発明者: 松本 光晴, 澤木 笑美子

出願 2010-252638 (2010/11/11) 公開 2012-102054 (2012/05/31)

【要約】【課題】健康と関わりが強く、疾病予防や寿命の伸長等の作用がある腸内のポリアミン濃度増強剤の提供。【解決手段】腸内細菌によるポリアミンの生成を促進する有効成分として、アラニン、アルギニン、セリン、プロリン、リシン、γ−アミノ酪酸、ヒドロキシプロリン、リンゴ酸、アスパラギン酸、イソロイシン、チロシン、バリン、ロイシン、アデニン、ウラシル、イノシン、フマル酸、ニコチン酸、ヒポキサンチン、又はこれらの組み合わせから選択される腸内のポリアミン濃度増強剤。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2012102054/



悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御

2016年07月06日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
腸内の悪玉菌抑える物質発見 治療法開発に期待

 腸の中で炎症などを引き起こすいわゆる「悪玉菌」の増殖を抑える物質を発見したと、奈良先端科学技術大学院大学などのグループが発表しました。国内でも患者が増えている潰瘍性大腸炎やクローン病などの新たな治療法の開発につながると注目されます。NHKニュース.,2016年7月6日


悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御
~腸内細菌叢改善薬の開発に道~

平成28年7月5日

奈良先端科学技術大学院大学
科学技術振興機構(JST)

奈良先端科学技術大学院大学(学長:小笠原 直毅、奈良県生駒市)のバイオサイエンス研究科応用免疫学研究室 新藏 礼子(しんくら れいこ)教授らの研究グループは、炎症性腸疾患などで免疫系が過剰刺激を受けて炎症を起こす原因が腸内細菌叢注1)の変化であると考えた。研究グループはマウスの腸から多くのIgA(イムノグロブリンA)抗体を分離し、その中で多くの種類の腸内細菌に一番強く結合するW27IgA抗体(W27抗体)注2)を選択した。腸炎を起こすモデルマウスに、W27抗体を経口投与すると、腸内細菌叢が変化し、腸炎を抑制する効果があることを突き止めた。W27抗体は細菌のある特定のアミノ酸配列を持つ代謝酵素を識別して結合することにより、増殖を抑制すべき細菌を見分けていることも明らかにした。興味深いのは、W27抗体が攻撃するのは大腸菌など悪玉菌の仲間で、W27抗体が認識しないのは乳酸菌やビフィズス菌といったいわゆる善玉菌ということである。悪い菌の増殖を抑制して、良い菌の増殖を妨げないので、全体として良い菌が優位になる腸内環境へと変化する効果が見られた。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160705/

悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御

2016年07月05日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
日本お研究
プレスリリース 掲載日:2016-07-05
奈良先端科学技術大学院大学 科学技術振興機構

悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御 ~腸内細菌叢改善薬の開発に道~

新藏礼子
新藏礼子 個人型研究 研究成果最適展開支援プログラム 科学研究費助成事業
奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 教授 - 2016年度(平成28年度)
研究分野 基礎医学 ライフイノベーション

奈良先端科学技術大学院大学(学長:小笠原直毅、奈良県生駒市)のバイオサイエンス研究科応用免疫学研究室 新藏礼子(しんくら れいこ)教授らの研究グループは、炎症性腸疾患などで免疫系が過剰刺激を受けて炎症を起こす原因が腸内細菌叢の変化であると考えた。研究グループはマウスの腸から多くの IgA(イムノグロブリン A)抗体を分離し、その中で多くの種類の腸内細菌に一番強く結合するW27IgA 抗体(W27 抗体)を選択した。
https://research-er.jp/articles/view/47976

キーワード IgA抗体 制御機構 腸内細菌叢 体細胞突然変異 応用

悪玉菌狙い撃ち、抗体発見

2016年07月05日 | 腸内細菌 プロバイオティクス

悪玉菌狙い撃ち、抗体発見
腸整える、奈良先端大

炎症を起こしたマウスの腸の細胞(左)と、「抗体」を飲ませて回復したマウスの腸の細胞(新蔵礼子・奈良先端科学技術大学院大教授提供) 大腸菌などの悪玉菌だけを捕らえて増殖を抑え、善玉菌はそのままにして腸内環境を整える「抗体」を、奈良先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)の新蔵礼子教授らのチームがマウスで発見し、5日付の海外科学誌電子版に発表した。

 下痢や下血、体重減少を引き起こす潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の治療法開発につながる成果としている。共同通信.,2016/7/5

腸内細菌叢のバランスを改善することのできる、魚介類由来の整腸作用組成物

2016年06月12日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
整腸作用組成物 スコア:11529 審査請求:有
出願人: 国立大学法人広島大学, 有限会社蔵
発明者: 加藤 範久, 森重 光裕

出願 2011-160998 (2011/07/22) 公開 2013-023482 (2013/02/04)

【要約】【課題】腸内細菌叢のバランスを改善することのできる、魚介類由来の整腸作用組成物を提供する。【解決手段】整腸作用組成物は、タコ粉末を有効成分として含有し腸内の善玉菌を増加させる。好ましくは、タコ粉末は、タコ乾燥粉末である。さらに好ましくは、タコ乾燥粉末は、タコを凍結乾燥し粉末化したものである。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2013023482/

バクテリオファージ由来スパイクGタンパク質5量体及びその製造方法

2016年05月01日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願人: 国立大学法人三重大学
発明者: 稲垣 穣, 大江 健介

出願 2006-240117 (2006/09/05) 公開 2008-063243 (2008/03/21)

【要約】【課題】多種の大腸菌が存在する試料の中から、特異的に大腸菌C株の増殖をコントロールしたり、大腸菌C株を検出する方法の提供。【解決手段】バクテリオファージΦX174由来のスパイクGタンパク質に、ヒスチジンタグを付加した五量体Gタンパク質。五量体を形成させる事により、大腸菌C株に結合させてその増殖をコントロールしたり、さらには大腸菌C株の検出に用いる事ができる。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2008063243/