イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

大人のオトナのオトナの

2007-12-11 15:59:39 | コスメ・ファッション

『エンタの神様』(日本テレビ系土曜2200~)、ここんとこあんまりガラクタの寄せ集め的やっつけ感が酷かったし、なぜか月河がチャンネルを合わせるといつもすでに犬井ヒロシの「自由だ!」タイムなので、メイン部分は何ヶ月も観ていなかったのですが先週(8日)たまたまタカアンドトシのコントだったのでステイチューン。

単身赴任の旦那(トシ)の浮気を心配してワンルームに押しかけてきたズレ女房(タカ)。彼らのネタとしては可もなく不可もなしだけど「この女はダメよ、この人だけはダメ!あんたたちは血のつながった実のきょうだいなの!」「昼ドラか!」に笑ったな。

ご当地タレントでローカル番組も複数持っているタカトシ、ローカル月~金再放送中の異母兄妹もの『真夏の薔薇』観てるのだろうか。「このメス豚!」は第20話現在まだ出て来てないけど、そのうち萌子(鰐淵晴子さん)辺りが碧(安永亜衣さん)にも郁子(姿晴香さん)にも言いそう。

確かに“きょうだいと知らずに恋愛”のモチーフは昼ドラでは作品がかわっても3日にあげず出てきている感ですが、「だから昼ドラはマンネリで底が浅いんだ」ではなく、恋愛感情”のひとつの強力なアンチテーゼ・仮想敵が“血のつながり”であることを示唆して興味深いと思うんですがね。

別に、異母異父きょうだいや、無難なところでいとこ・ハトコ同士で恋愛するケースがどうこうではなく、“家族愛”“家族仲よし度”の濃く高い人、(名家や旧家であるかは関係なく)親族・一族意識の強い人には、男女を問わず恋愛体温低めで、親や祖父母・伯父伯母の薦める相手と淡々と結婚し、勤めのようにさくさくと子供を作っている人が多いと思います。

昨夜は先週脱力にもほどがあった『くりぃむナントカ』(2315~)“ナントカ-1グランプリ後編”を、ハラ据えてガチ待機視聴。

今回はおかだがちょっと攻めててほっとした。平成19年にあえて「もぉええわ」クロージングにザ・ぼんちまさと師匠をオマージュするところに、ひとつの覚悟を見ました。相方ますだ(←くりぃむ有田に「番組最後の良心」と称された)への「オマエがぶれたらあかん」も良かった。

しかしM1チャンプ前の01年頃は「TOKIO長瀬に似てる」と言い張っていたおかだ、最近ご本家と足並みを揃えるようにファッションヘアメイクが汚なワイルド系になっていませんか。ちょっとやりすぎ。デスノート。

あと、“スキャンダルネタ追求へのかわし”“最後に爆笑ポーズをと求められての勝負”での次長課長井上がちょっと可愛かった。あのくらい演技力があれば、『ザ・イロモネア』辺りでももっとお荷物にならずに勝ち進めそうなもんだけどな。

あとはM1決勝進出を決めたトータルテンボス藤田の痩せ方、あと、ネタツッコミでは噛んだの見た記憶があまりないアンタッチャブル柴田のリラックス具合が気になった程度。この企画恒例の“審査員による褒め殺し”は、アンタ山崎の「最高です」、おかだの「苦言を呈したい」、森三中大島の「主婦目線で見さしてもらいました」以外は特にキレがないし、時間の無駄っぽいな。

ブラックマヨネーズ品川庄司は、そろそろアンコだけ吸い取られた大福の皮みたいになってきた。それに比べておぎやはぎはスルメの様に、カスカスになっても味を出し続けているなぁ。

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勝手にしndBad

2007-12-09 21:00:36 | CM

桑田佳祐さんの5日リリースのニューシングル『ダーリン』。

彼の最近の作品の例にもれず、TVCMで一聴の印象は若干古臭めで、さしたるインパクトはなかったけれど、FMヘヴィーローテで繰り返し聴いているとじわじわ来る“球質の重さ”がありますね。

桑田さんの曲を聴くたびいつもなのですが、この『ダーリン』も、いつの時代かの誰かに、カバーして歌ってもらえないものだろうか…とこの数日考えていて、結局、堺正章さんに行きついてしまいました。

1971年『さらば恋人』でスマッシュヒットを記録し紅白歌合戦にも出たあと、ドラマ『時間ですよ』劇中で『涙から明日へ』などを歌い、ちょっと一服してから阿久悠さんの代表詞でもある『街の灯り』を73年に出した頃のマチャアキが ♪わっかれーのあっさが来た~ って歌いながら『紅白歌のベストテン』の渋谷公会堂のステージセンターに歩いて来るところを想像したらどんなもんでしょう。キャラ的にはお仲間の井上順さんも歌えそうな詞世界なんだけど、声域がちょっと厳しそう。

で、そこまで考えて、さらにとんでもないことを思いついてしまいました。「いっそ71年『君をのせて』でソロ歌手活動を始めた頃の沢田研二さんにこの曲お任せしちゃったらどうだ!?

♪オレよりもいい男(ひと)がいるならそれでいいのさ 泣いたのは幸せなお前が見れたから Ohだからダーリン恋の終わりはジンジン… って、平成19年現在の“俵はごーろごろ”ではない、当時23歳の細いジュリーがクネクネしながら歌ってくれちゃうわけですよ。もう、明石家さんま師匠に言わせれば「これで茶の間はドッカーン」ですよ。

ちょっと有難すぎ、もったいなさすぎるか?なら、72年『許されない愛』『あなただけでいい』などをスルーし、73年『危険なふたり』での日本歌謡大賞受賞その他もそのまんまにして、同年12月の『魅せられた夜』の、さらにCWでどうだ。

沢田さん25歳。安井かずみさん訳詞の♪濡れた夜に抱かれて 貴女の身体は 月の光の中で熱く燃える~ のB面が、♪北風に煽られて互いの指をからめて もう二度と結ばれぬ運命と知りながら Ohマイリトルダーリン 愛の旅路はエンディン ダメになりそな今宵Miss you  ですよ。ものすごく芸域広がるよジュリー。

80年頃からヴィジュアル系のハシリみたいなお化粧路線でキワモノっぽくなって行った沢田さん、この時点でこの曲に出会って、自分の持ち歌としてこなしていればその後どれだけラクになったかと思うがなぁ。しかし、73年、桑田さんがまだ17歳だ。無理か。しかし25歳と17歳、大した差じゃないのだな。

ソロ名義であれ、サザン名義であれ、新曲を聴くと「この曲カバーするとしたら…」と想像をふくらませてくれるのが桑田ナンバーの楽しみ。

“いつも新曲と言ってもどっかで聴いたことあるような感じ”に、賛否はあるでしょうが、ダウンジャケットや羽毛布団のような、包含する“空気量”の底力と言っていいと思う。

いままで思いついた中でいちばん気に入ってるのは『ホテル・パシフィック』を氷川きよしさん、『波乗りジョニー』を藤井フミヤさん、『真夏の果実』を平井堅さん、『LOVE  AFFAIR ~秘密のデート~』を加山雄三さん、『愛と欲望の日々』を(72年『恋の追跡』の頃の)欧陽菲菲さん、『素敵な夢を叶えましょう』を故・美空ひばりさん。

モノマネ芸人さんでもいいから、“なんちゃってトリビュート盤”作ってくれないかな。

コメント (2)
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バッカ野郎コノ野郎

2007-12-08 19:42:52 | アート・文化

『爆笑オンエアバトル』1272410~)は期せずしてプチ“魚シリーズ”になりました。

まずは、“誰も知らないものまねシリーズ”のくじら。「バスプロスターシリーズから、ナミキトシナリ!」「フナ釣りスターシリーズから“釣れたんじゃない釣ったんだ”ヒラマツケイ!」「…いまのはヒラマツケイと言うよりも、キタムラヒデユキでしたね」など、元ネタっぽく言及される固有名詞がいきなり誰も知らないだけじゃなく、「“ヘラブナ”ったら“漫遊記”だろっ…“ヘラブナギャラリー”と混ざっちゃったか?ソレ俺ちょっと悪かったわ」など、当たり前のように引き合いに出す番組名まで誰も知らないという。

唐突な連想ですが、『やっとかめ探偵団』でおなじみ清水義範さんの一連のパロディシリーズを思い出しました“すでに確立されている誰か”のモノマネのつもりになり、“あからさまにモノマネ然”の枠にはめて書けば、逆に相当オリジナルなものが書けるってことは確かにあります。381kb4位は初挑戦としても、芸風的にもよく取った。とんねるず、特に木梨さんが「アイツオンバト受かっちったよ!」と大ウケしてくれてそう。

続いては幕開けから、ここまでやってオフエアだったら凹むだろうというオッサン人魚で登場チョップリン401kb3位。ヴィジュアルが突飛なわりには低テンションで進む持ち味は前回のトイレネタから一貫していて、だいぶ受け入れられてきた感がありますが、「パスタとか春巻きとか興味ある」で月河は爆笑したけど、満場笑いの渦ってわけにはいかないだろうなぁ。

「彼魚(カノギョ)はパターン逆や」「Gパンのスキニーよう似合うで」に「そのカノギョのお母さんぐらい、ルネ・マグリットの絵のモデルになってね?」とツッコミたくなりました。遠距離恋愛ならぬ遠洋恋愛、会ってもコミュニケーションとり辛そうだな。

三拍子457kb2位と安定していましたがちょっと今回は精彩を欠いた。ベタなシチュエーションにあこがれる→「キキー、ドン」「ガッ」のつかみがいつもより弱かった上に、「チャックをチェック」がはさまってますますぼやけてしまった。彼らぐらいのオンバトキャリアになれば、出てきただけで基礎点みたいなのはある程度取れるけど、ここへ来ての出来不出来の激しさ、チャンピオン大会への不安材料を露呈する結果となりました。

5357kbでなんと滑り込みオンエアのスマイルの面白さは月河には申し訳ないほどさっぱりわからない。拍手も出た『桜坂』のドンズバ「ウーイェイ」と、「キツネがコーラス入ってたのも気になるけど」でちょっと笑えたのみ。ウーイェイって、見れば見るほど目つきが、こういう動物キャラTにサロペット着るような、精神年齢不詳の天然キャラを演る目じゃないんだよなあ。ツッコミ瀬戸の地方ホスト風美形も、この手のキャラの猿回し役に向いてない。キャラ作らない普通のしゃべくりボケツッコミ漫才じゃダメな理由でもあるんだろうか。

神田愛花アナのネタ前紹介「どんどん“うーえぃ(=上)”を目指してね!」のほうが、むしろオンバト視聴者向きの笑いだったかも。

そんな中、癒し系漫才の風藤松原473kb1位取っちゃったのは嬉しいビックリでした。何がおもしろいって、風藤はともかく松原はかつての常連号泣のボケ似で全然癒しな顔じゃなく、むしろキモ系、もっと言えばオカマ顔なのに、癒し系として成立しているのが可笑しくて仕方がない。「そこまで用意して来てんならオレ止める権利ねぇわ、やったほうがいいよ」ですでに陥落でした。

途中コンビニ面接に入る前辺りから風藤が通常ののらりくらりから軽くテンション普通レベルまで上がったのもいいし、「アバンギャルドなおじいちゃん」「ヨネさん」「お賽銭」など、老人ネタも得意技として定着できそう。

それにしてもこの得点は、5番手・くじら以降4組低調が続いた果てにはじけた、ラストバッター効果でしょうね。「三人寄ってもジ・アルフィーになんないよ?」の後「どうすんのBコースになっちゃったら」「服三色要るよタイヘンだよ、オマエ何色になる気?」ぐらいは付けてもオンバト的にはうけたんじゃないかな。

今回、オンエア全組、オチとオチ前の盛り上がりがもうひとつだった。最近の若手、とみに“全篇の中でオチ直前がいちばん盛り上がる”という構成になるネタがなかなか見られない。スッと入ってボコッと終わるのが身上の、いわゆるシュール系は別として、それ以外の“正統派”の人たちでも、不思議にオチへの収斂が弱く、むしろオチ前に下がって、下がったまま「もういいよ」「いい加減にしろ」とオトす感じなのは、寄席やライブよりTVのネタ番組・コント番組を見て育った世代だからでしょうか。先日の『点と線』じゃないけれど、どうも笑いが点、点、また点で、流れるような右肩上がりの線を描かないのです。

やはり03年~04年のいわゆる“お笑いブーム”のおかげで、単発で耳に残る強烈ギャグ一本ひっさげ瞬間の笑いが取れれば勝ち、のような地合いで若手芸人を使い捨てしてきたツケが、“市場”にそろそろ回ってきているような気がする。M1とともに、オンバトチャンピオンシリーズもちょっといろんな意味で心配ではあります。

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祈る子と書いて

2007-12-07 23:17:27 | テレビ番組

再放送の『真夏の薔薇』も今日で第19話。

先日、昼ドラの男性キャラはかなり力のある俳優さんを起用しても不発に終わる例が多いという話をしましたが、まぁヒロインも諸刃の剣でして、『真夏』の安永亜衣さん扮する川島碧も、実生活で友達に持つのは勘弁してほしいたぐいのヒロインではあります。

ただ、恋人である稲彦の両親・英雄と萌子と、稲彦父の元愛人である自分の母郁子との三角関係、さらには元婚約者・靖顕と稲彦のライバル関係、靖顕を肉弾誘惑する看護師江里子(『女優・杏子』の豪腕マネジャーよりはオンナっぽさ濃厚のロングヘア、胸あき大きめのセクシースーツで、その分怖さ倍増野村ちこさん)らの嫉妬や欲望うずまく中、ひとりシレッと「私は好きな人と愛し合いたいだけなのに、なぜそれが地獄になるの?」と清廉イノセントを貫いて、ぐちょぐちょ泥田の上にポッカリ浮かんだ白い蓮の花みたいに綺麗キレイな顔を続けているさまに、いちまつ「…ぷっ、ダメだこりゃ(憫笑)」と噴き出す可笑し味を感じ取ったらその瞬間から、一気に楽しい碧ウォッチングの月~金となります。

ヒロインのこの“(ずれたイノセンシーや倫理観、職業意識、使命感その他で)浮き上がっているのに自分で気がついていない”“「浮き上がっているよ」と周りも指摘是正せず、むしろいやが上にもキレイキレイなままでいるべく応援する”という、一種引き攣れた図式の、皮肉な中にもおもしろさ可笑しさを娯楽として享受できるモードになれれば、あなたも貴女も貴君も、そうアナタも昼ドララヴァーズの輪ッ!です。

放送中の『愛の迷宮』のゆりあ(黒川芽以さん)をはじめ、06年『紅の紋章』の純子(すみこ。酒井美紀さん)、05年『緋の十字架』の薫(つぐみさん)、『契約結婚』の万砂子(雛形あきこさん)、04年『女医・優 ~青空クリニック~』の優(木内晶子さん。『美しい罠』澪役であらかた失地回復)、03年『真実一路』のむつ子(高岡早紀さん)&しず子(須藤温子さん)母娘など、“笑えなかった”というその一点で、ウザい中にも愛すべきヒロインになりそこねたキャラは少なくありません。

『愛の迷宮』で言えば、第一部の文香(宮本真希さん)に、育ちの良さゆえの世間知らず、人間の暗部知らずで、打算無く純粋な動機から「わたし、どうしたらいいの…」と無垢なキョトン顔で愛憎深き脇役たちを掻き回すだけ掻き回し、大いに“笑える泥田の白蓮”の素質が窺えたのですが、惜しくも第3週半ばで退場してしまいました。

あとは二世ともいうべき黒川さんのゆりあが引き継いだのですが、似たようなテンパりズレキャラの息子世代2人(阿部進之介さん、河合龍之介さん)にはさまれて目立たないせいか、「あなたはそのままでいいのよ」の火に油注ぎキャラたる久美子(菜葉菜さん)がいまひとつ迫力不足なせいなのか、はたまた世俗的庶民的生存能力を見た目漲らせるご自身の体型・容貌のためか、いまいち『真夏』の碧ほどの“わくわく目の離せない浮き上がりっぷり”を発揮できず不発弾で終わりそう。

安永亜衣さんのどこがヒットで、黒川さんの何がハズレなのか、よくわからないのですがね。とりあえず、タマゴに目鼻描いたような、プチオールドファッションドな安永さんのお顔立ちに、時代不詳のアーチ型眉、これは強力だと思う。

黒川さん、ドラマは一応平成3年のバブル末期設定なのですけれど、どっかイマドキのオヤジ殺しギャルっぽくて、運命の恋に命かけるより、援交とかでいくらでも食いつなげそうな雰囲気なんだなぁ。

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歴代死屍累々

2007-12-05 22:36:27 | テレビ番組

今日は午後1:00過ぎから病院の外来と検査棟の待合ロビーを行ったり来たりで、200過ぎからローカル再放送の『相棒3 SP ~潜入捜査~』をほとんど全篇観てました(惰)。

ひっきりなしの呼び出しアナウンスに自分の名字が入るのを待ちながらなので、音声や台詞はほとんど聞き取れなかったのですが、“40代にして個人純資産数十億のIT社長”、吉野きみかさんを絞め殺す役の保阪尚希さんが素晴らしかった。

台詞が聞き取れてないのにどうして素晴らしいとわかるんだ?って話ですが、普通、劇中で吉野さんのような可憐な女性をどういう行きがかりでか手にかけるような役を演じるときは、とかくトータルテンボス(@『くりぃむナントカ』)じゃないけど白目剥いたり、歯を剥き出したり眉間や鼻柱に奇怪なシワ寄せたりして“いかにも悪党ヅラ”したくなりそうなもんじゃないですか。

保阪さん、それをいっさいしない。無表情で所作も最小限でインテリっぽいままなのにそれでも“コイツ性根がとことん悪いぞ”ということがじんじんじゅわじゅわ絵ヅラから伝わってくる。

とことん心を閉ざして、閉ざした心の内でIC回路の様なエゴイズム計算が音もなくチッチッチッ…と進捗している。

身長はそこそこだけど最近とみに痩せぎすで迫力ある体躯ではないし、ハンサムだけど貧相だし、役者的ルックスにはさほど恵まれてはいないと思うのに、極端な話、ぶすっとそこに立ってるだけで空気をぜんぶ持ってくツラダマシイがある。

つくづく『愛の迷宮』は保阪さんの持てる演技者としての潜在力を10分の1も活かせなかったな(“かった”と過去形にするにはまだバリバリ放送中ですが)と思います。

先月NHK『海峡』で瞠目の表現力を披露してくれた眞島秀和さん(『紅の紋章』)といい、どうして昼ドラは力のある男性俳優さんを使いこなすのが概して下手なのかな。

主婦向け商品ということでヒロインが輝く方向に脚本を偏らせ過ぎるのだろうか。…それにしては、どこ見てホン書いてるのかと思うような魅力の薄いご都合主義ヒロインも多いのですがね。

男がからきし魅力的じゃない虚構世界で、女だけ単体で輝こうったって無理がある。

保阪さんの場合、脚本・演出が、特殊すぎるご本人の幼児体験に遠慮してあえて薄めたのかな?と余計な忖度までしたくなりますが。

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