イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

義経 綱吉 ツナマヨ

2007-12-02 16:04:00 | スポーツ

ヤクザ風豪華毛皮コートでご来日の朝青龍関。どうでもいいけど今朝の『サンデージャポン』TBS系)、空港から追跡する各局各社の車、ヘリコプターまでご丁寧に空撮でさらに“追跡の追跡”映像にDEEP PURPLEの『Highway Star』をかぶせていたのには笑ったな。どこまで大げさにすれば気が済むんだ。

んで、肝心の朝関の謝罪会見に鐚一文“心から申し訳なく胸を痛めている”陰翳がなく「これをバネにして一層アグレッシブに相撲取っていくんで夜露死苦!と顔に書いてあったのが最大の爆笑でした。

爆笑と言えばこれ『爆笑オンエアバトル』11302410~)。

 1517kbプラスマイナスが絶好調で文句なく笑えた。前回オンエアでは、若手なのに芸風やたたずまいがおっさん臭く見えたのですが、今回はテンポで吹き飛ばしました。

ツッコミ岩橋が高テンションで振った話題に、ボケ兼光が「興味ないし」と引くことでボケる、という構成が板についてきたし、計量時over500と出たときの岩橋の素直なリアクションにも好感が持てました。

「殿言うたらたけしさん」「武田の率いる海援隊」などの確信犯的アナクロネタも、今回程度の分量のブレンドならむしろスパイスになります。「ドラゴンボール好きやからちょっとテンションあがったけど」なんて聞くと、この人たちほんと年幾つやねん?と思ってしまい、雰囲気の昭和オヤジっぽさと若さのアンバランスも、今日の出来を維持できれば逆に武器になるかもしれない。

あえて大河ドラマ・合戦シーンネタを選んだのも、舞台がNHKということを意識してでしょうが、自分らの持ち味を自覚しているようでナイスチョイスでした。「かーねーみーつー」って名前もナチュラルに武将っぽいよね。

2位はハイキングウォーキングが意外な高得点481kbQちゃんのキモキャラも認知されてきて、快調なレールに乗ったところだけど、ときどき瀬川亮似のツッコミ松田がQちゃんのボケ、て言うか存在を心底ウザがってマジ嫌悪感丸出しなように見えることがあり、速射砲の小ネタの間、間で一瞬笑えなくなる。

今回は滑舌、ネタ順の入り具合ともにQちゃんより松田のほうが好調で、Qちゃんが「この椅子にウルルセ(うつ伏せ)に」と噛んだらすかさず「何言ってっかわかんねえよ」と救済して拍手を取ったぐらい、全体の操縦桿を松田が握っていたので特にそう感じました。

Qちゃんのような強烈キャラをボケに据えて組む場合、ツッコミの立ち位置ホームベースをどこに置くか、ネタのどこでどの方向にシフトして、いつホームに戻るのかは重要です。“巻き込まれ被害者”に徹するのか、“善良かつ無力な常識コーチャー”なのか。いまの松田は、相方のひと言ごとにいちいちカリカリして怒鳴っている、観ててじれったい短気野郎にしか見えません。どんなブラックな芸風・ネタでもお笑いである以上一定量必要な“愛嬌”の部分を、Qちゃんにお任せし過ぎているきらいもある。

Qちゃんキャラが面白がられているうちに一枚殻を破れるかどうかはすべて松田次第です。

この日は400台はほかになく、3位以下は全組300kb台でオンエアと低調でした。

中では3弾丸ジャッキー397kbと健闘。例によって「たぃそせんーしゅと、自衛隊の、ショートコント」シリーズで、この路線を続けて行く限り常に400そこそこで他の組次第でオンになったりオフになったり、という状態は続きそう。いちいち「ハーイッ、弾丸ジャッキー」とポーズを決めてから次のネタに行くまでの間合いが、制限時間の中でもったいないといつも思うんだけど、これを無くしたらこの人たちらしくなくなってしまうしなあ。

会場入り前やネタ後トークでのやりとりを見てると、楽屋裏では自衛隊のほうがボケでたぃそせんーしゅのほうがツッコミみたいな空気もあり、もうちょっといろんな引き出しが見たいと思う。

それより体操オラキオの、毛量的にいっぱいいっぱいなのになぜかくっきりな七三分け、もうちょっとヴォリュームを上げれば、アトランタ五輪で活躍した中国の李小双選手そっくりですな。五輪後『筋肉番付』でモンスターボックスに参加、実況古館伊知郎さんに「跳んでも微動だにしない七三!」とツッコマれてました。最近の体操の日本代表選手なんかはいま風の、原宿や渋谷を私服で歩いても違和感のないツンツンショートで競技してますが、オラキオ的にも観客的にも“たぃそせんーしゅは七三”という共通理解があるのかな。

李小双選手と言えばアトランタ後体操界から歌手に転身しCD出したりしてるという情報もありましたが、やはり七三で歌ってるのだろうか。

話がそれましたが同点4385kbランチランチは、前回オンエアが悪くなかったと思うのに、それがどんなんだったか思い出せないくらい今回は精彩なかった。“迷子を助ける”というネタで一貫させたのはよかったし、中の“具”的くすぐり小ネタの仕込みはじゅうぶん高密度なのに、なぜこれだけ笑えないのかむしろ不思議なくらい。

藤崎のクチ先要領お調子者キャラと、海野の不器用キャラの相性が良くないという根本問題かもしれませんが、「いやー子供の頃さー」ともっさりリズムで振り出した海野が、序盤の「親いんの?」「大人だよ免許証あんなら」辺りであっさりハイトーンに転じ藤崎とテンション変わらなくなってしまったのが今回の最大敗因かもしれない。ネタの質は悪くないと思うのに、なんか笑えるより先にキーキーギャーギャーうるさいのです。

海野の幼児猥褻犯並みに暗い目つきも(お笑いにはリアルに屈折した人が多いということを斟酌しても)どうもまだ気になるなぁ。せめて“着のみ着のまま任意出頭”みたいな私服然とした衣装をどうにかしてはいかがか。

同点385kbのもうひと組ラヴドライブに至っては、オンエアされた自体が間違い。火災報知機(365kb)、ニッケルバック(245kb)辺りの実力者たちの思いがけない低調大すべりで浮上しただけで、ボケ西沢が紋付袴と下駄にちょんまげヘア、“顔が外人ぽいから外人に間違えられる”というネタも“そりゃそうだろ”レベルの安直さだし、「日本国のパスポートだよ!」「オレの兄貴だよ!」「煮魚だよ!」と大して爆笑もできないところで声張って裏返る、まるで小学生のお楽しみ会級の他愛無さ。オチの「話半分に聞いとけ」なんか「はなしはん」まで耳に入った段階で、“ハーフ”に引っかけるんだなと読めてしまう。

ぶっちゃけ2人とも、「この顔で次郎」と強調するほどは外人ぽくないと思うし、むしろ、ランチランチと対極なぐらい、揃って甘めの善良フェイスなのを武器にできないものか。

今回は2週松山収録が続いた後の通常回渋谷なので、良くも悪しくもオンバトらしい結果になったと思いますが、観た感じではハイキングウォーキングが450台程度で、火災報知機ニッケルバックHiHi225kb)、メインストリート373kb)がもっと取って一団で競り、ひと組ぐらいはハイウォーを上回ってもよかった。

400台中盤をコンスタントに出せる実力はあると思う組が、たまたま300台でオフエアというのは、ネタの練れ具合・その日のたまたまの滑舌リズム・演技順などであり得る気がするけど、200台まで落ち込んでしまうと、「どこで何をやらかしたんだ」と逆に見たくなりますね。特にニッケルバックは冒頭のリハ前楽屋トークでも「イチ押しのネタ」と言っていたので、もう一度磨き直して挑戦してほしいものです。

コメント
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