イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

曖曖曖リス

2010-04-22 17:28:22 | 夜ドラマ

怖いもの見たさ”というわけじゃありませんが、韓国ドラマIRIS -アイリス』1話(21日)を視聴してみました。

先日ラジオで、ロケ地に使われた秋田が韓国からの観光客でにぎわっているというニュースも聞いたし、迷走続くかつてのドラマの雄・TBSがゴールデンタイムに初回2時間SP枠でぶつけてきたというのも興味をひかれたもので。

 『冬のソナタ』地上波放送で一気に沸点に達した韓流ブームからもう6年ぐらい経つような気がしますが、うちの高齢組の、そのまた“うち1名”が『宮廷女官チャングムの誓い』後半戦から、途中参入にしては結構まじめに見ていた以外、月河周辺に“波”が来たことは一度もありません。

何年か前、朝900台の妙な時間に『オー!必勝』なんておかしなタイトルのやつが不定期で放送されてたことがあって、これは結構おもしろかった。アホなのか切れ者なのかよくわからん主人公は、若い頃の織田裕二さんに振りたいキャラでした。

そもそも韓国ドラマの場合、字幕放送だと片手間に背中で台詞だけ聴くという、不本意ながら月河が得意としている視聴法が通用しないので、韓ドラが始まったとわかると速攻チャンネルをかえてしまうことが多かったのです。

めでたく(?)日本語吹き替え放送となった『IRIS』、テロ対策のプロフェショナルたちを描いたハードミリタリーアクション…というのは単なるコロモで、なんだかかったるい三角関係恋愛メロドラマでしたね。日本製SPばりに移動カメラがせわしなく、まがりなりにもテンポがよかったのは冒頭の狙撃追跡逃亡場面だけで、“一年前”時制に入ってからはおそろしく回りくどく、思わせぶり。贅沢な2時間枠が長いこと長いこと。

イ・ビョンホンさん扮する主人公ヒョンジュンも、好敵手ポジションのサウも、“若き”エリート特殊隊員にしてはヴィジュアルも雰囲気も老成し過ぎ、心ならずも2人から好意を寄せられるヒロインのスンヒ(キム・テヒさん)はと言えば様子ぶってスカしていて魅力がない。これでお国では「瞬間最高視聴率52%!」というのだから、かの国では“同性視聴者に好感持たれ応援してもらえるヒロイン”というイメージが企画にはなからないのか、それとも単純にTVのチャンネル数が少なく他に娯楽がないのでしょう。

日本ではあらかじめ“ビョン様”にはまっている人か、筋肉質男性の半裸姿(訓練所シーンでこれでもかと出る出る)に反応する琴線を持ち合わせている人ぐらいしか客になれなそう。対テロアクションならすでにUS製の『24(トウェンティフォー)』が深夜放送、BSDVDで浸透しきっていますから、ちょっとやそっとのスピード感ではだまされないし。

イさんと言えば、韓流ブーム第一次ピークの頃の“韓流四天王”の中では、「いちばん伝統的に日本女性受けのする系の顔だなあ」と思った記憶があります。最初に思い出したのは昭和40年代の日活スター和田浩治さん。つり上がりめの目元ぐらいしか似てないかもしれませんが。

がっちりゆったり頼れる系の男性より、細おもてで少年の目と甘めの口元を持つ若見えやんちゃ系の“構ってあげたい”路線に行く女子は、老若を問わず日本に根強い。欧米ほど“男は強くたくましく、ひたすらオスでないと”という父系マッチョ信仰がないためでしょう。

しかし、改めて見るとイさん、撮られ角度にもよるけどびっくりするほどネプチューン原田泰造さんに似ているのね。劇中の、世界中どこでも流行ってなさそうな微妙な髪型のシルエットのせいもあろうか。また別の角度からだと、ナイナイ岡村にも、柳沢慎吾さんにも似ている。1970年生まれ『IRIS』撮影時38歳、“一年前”の若づくり大学院生カジュアルではヒョロく見えたのに、脱いであのヴォリュームは立派だと思います。

にしても、第2話からはもう視聴することはないでしょう。このまま、母国で放送された通りの全話、ゴールデンで完放送するのかしら。かの国から放送権を買うのに相当つぎ込んだのだろうし、やはり、するのでしょうね。

コメント
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