今日もウルトラ駆け足で、『金色の翼』第25話。
玻留からの「槙さんに許可もらった」との衝撃発言に動揺したシュミーズ(←死語)姿の理生、槙に放った“修子さんに金目当てだったと話すわ爆弾”は、予想に反して結構スマッシュヒットでした。
槙から「話したければ話していい、それでおまえの気が済むなら」という、血も凍る迎撃ミサイルを発射させてしまった。
これを翻訳すると、「俺が彼女の潔白を信じているように、彼女も俺の本気を信じているから、“金目当てだった”と暴露したところで、俺と彼女の信じ合った(肉体)関係はもう揺るがない、よって無駄さ」となる。
実際無駄であるかないかは、理生にとっても、ドラマ自体にとっても大して意味はないのです。“無駄だと槙が信じている”ということに意味がある。
さらに“信じているということを、槙があえて理生に表明した”ことにも意味がある。
槙はこの夜、はっきり理生に「悪いがおまえを捨てる」と宣言したのです。おーコワ。もう後には退けないぞ。
修子に理生に、あとセツさんもかな?槙くらい見事に女の怖さがわかってない男も珍しいな。兄貴が、他の男に走った元カノを殺めた事件(真相不明だが)は、槙に何の学習材料にもならなかったらしい。
前門の虎=修子、後門の狼=理生。槙にとって修羅の荒野の始まりです。
理生がシュミーズ(←死語?)(←しつこい)姿で槙のベッド上“逆夜這い”仕掛けたタイミングも意味深。
撞球室で玻留から「姉さん(=修子)食欲ないんだって」と聞いて、体調がすぐれないなら修子と槙は逢わないだろう、ならば槙を独占できる、と思ったのか。
逆に、“体調がすぐれないからこそ逢いたい、逢いに行く”修子であり槙であるかもしれないわけで、理生は丁半の可能性に賭けて闇の中ひそんでいたのだろうな。重ね重ね、おーコワ。
月~金オビの連ドラは毎作そうですが、週末待たせる金曜はいつも他曜日に比べて密度が濃い。しかも、稲川淳二さん並みに夏向きのお話になってまいりました。