山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

揺れた明治の楼閣

2011-03-25 21:25:57 | Weblog

 大地震が東日本を直撃した11日には山形もかなり揺れた。それでも震度は4ということで、多くの山形市民の体感と気象台の観測値とはかなりのズレを感じたようだ。
 この日だけでなく、同じ山形市内でありながら地盤の強弱の差があるせいか、いつも気象台と市内のその他の地域とでは地震の揺れの度合が異なることが多すぎる感じがしてならない。
 それはともかくとして、山形市民にとって11日の午後2時46分から数分間ほど時間が長く感じたことはなかったに違いない。特に文化財の建物の管理をあずかっている方にとっては更に2倍以上長く感じられたことであろう。
 この奇抜そのもものデザインの建物は明治11年竣工の公立病院済生館であり、しかも地元の宮大工たちの手によって施工された和洋折衷の擬洋風建築の代表格とか明治建築の華とまで言われ、国の重要文化財に指定されてから中心市街地より城址公園内に移築されている。
 この旧済生館本館も11日にはかなり揺れたようで、管理スタッフの話によれば、空中を泳いでいるように目に映ったということである。
 幸い、大きな損壊はなかったとのことであるが、現在は当面「閉館」とのことである。
 ちなみに、同じ山形城跡公園内のすぐ西隣の山形県立体育館と武道館は大震災と福島原発事故の被災地からの避難住民の緊急避難所となっている[写真「下」]。

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