育伸社の全国模試にしろ、全県模試にしろ、自己採点をさせて申告させる。そして返却された点数と自己採点が合ってたら、これまた2,000円までの本を買ってあげることにしている。
狙いはある・・・自分の答案に対する客観性を意識させたいのだ。
どこの中学でも先生方は優しい。生徒たちのわざと崩した字や素にヘタな字に歩み寄りが垣間見える。学力を考えたうえでの判断もあろうが、たぶんこの答えを書きたかったんやろな・・・てな流れでマルがついている。ゆえに生徒たちは増長する。この字でも通用する・・・味をしめて、ていねいな字を書こうとしない。
習字を習わせたらという意見もあろうが、むしろ習字を習っていた生徒のほうがひどい気がする。いつでもきれいな字を書けるという自信があるからか、わざとおどけて崩してみせる。
鉛筆もまた、なぜかHが多い。ゆえに細くて弱々しい筆力で書かれた解答が異常に多い。
ちなみに三重県入試問題では字がへたな、あるいは汚い生徒は不利だ。自己採点がゆうに20点ほども違ってくる。そのほとんどが男だ。
きれいに書いたよ・・・そう言っていたが、自己採点が250点中200点には乗ったというものの、成績開示では185点・・・これは信利(27期生・津高から浪人)だが、それ以外にも自己採点よりも低く、ギリギリでなんとか志望校に受かったという類、ウチの塾ではいくつもある。
今年もまた、去年同様に字の汚さでは何度も注意した。
答案を整理していた奥さんが笑い出した。字の汚さでは今年のなかでも強敵の一人、浩樹の答案だったが・・・「浩樹君のこんなに分かりやすい字、初めて見た」
小学校時代にきれいな字を書くようにと何度も注意したが書こうとせず、あげく先生を泣かしてしまったとの逸話を持つ浩樹だったが・・・少しは変わってくれるといい。
さて結果だが、所詮は自己採点。正確なところは分からない・・・が、今日もまた浩樹と雅樹の名勝負数え歌、そこにからむのが紗良という構図だったが・・・その後に瞳や幸輝や優太朗や了磨が台頭してきた。
ことに剣道で県代表に選ばれて少ない時間をやりくりしていた了磨に、依然として続くボート競技のジュニアオリンピックなんとかの幸輝。この二人が一挙にのし上がってきた。
新しい風景が広がる。