大典(21期生・愛知大学法学部3年)が怒っている。樹生也だ・・・寝ている。まあ、昨夜も遅くまで諒(21期生・三重大学工学部物理工4年)に電流電圧を絞られていた。眠たくなるのも仕方がない、しかし他の生徒への影響もある。樹生也の場合、性格がそれほどひどくはないが、何をしてても人の反感を買う傾向がある。そのことについてはかなり話してきた。悪い意味で目立つのだ。最終的には愛嬌に落ち着く。その意味で樹生也の人生を考えるに愛嬌があればと願うわけで、ウチの塾で過ごすなかで愛嬌が育まれればと・・・つまりはウチの環境が問われるわけだ。
ともあれ、大典が怒ったのは身体全てで表現する見事な寝方・・・それが反感を買うわけで、さらに他の生徒たちのやる気を削ぐことになる。
これが夕方のことであり、そして今しがた中3の裕也と海斗を怒っている。
二人してコンビニにでも行ったのだろうが、戻るのが遅すぎる。怒られて本人たちは怪訝な顔をしていたが、「おまえらな、そんな余裕かませる成績なんか!」 人より少しばかし勉強しているという緩みが滲み出ている。大典が怒るのはもっともであり、これが見とがめられないのなら馬鹿な後輩が真似をするのは明らかだ。つまりはまだまだ塾全体をチームとして見ることができないわけだ。その点、人也は塾への駐屯が長いぶんまともだ・・・返却された国語の問題を俺に渡す前に、東中の生徒に参考になるはずだと配っている。
まあ、俺が怒ると収拾がつかなくなる・・・机がさらに軋み、パイプイスは歪むはずだ。本当に大典がいてくれてよかった。
昨日のブログに書いた女の子がやって来た。今日は何も言わずにひたすらに明日の試験対策をさせる。やはり厳しい・・・こりゃ月謝がもらえないよな。
陸人が帰った。悲惨な英語だった・・・44点、それ以外は社会と理科と数学は指示したように75点を守り切った。残りは国語・・・こりゃアカンと思っていたが、陸人が大典に言った話では・・・国語の先生がわざわざ近づいてきて「今回はよく頑張った」と言ってくれた・・・らしい。「ほんまかいな」と俺。「だってそう言ってましたから」と大典。「世間知らずやから、先生がからかってるんじゃねえの」と俺。「いやあ、さすがにそれはないでしょう」と大典。
ともあれ、英語を除いてはよく頑張ったらしい陸人、今夜は9時半に帰っていく。「こら陸人、なんでこんな時間に帰るねん。泊まっていけ!」と俺。「いやあ、明日は校外学習なんで・・・」
俺の最後の仕事は中2に電流電圧の計算を教えるわけだが・・・何度言っても公式を覚えられない。昨夜は諒(21期生・三重大学工学部物理工4年)にあれほどきつく言われたが公式を覚えていない。その前に俺が公式を教えて覚えさせて一週間ほど試験を続けてようやく覚えることができたのは4月初旬だ。・・・再びスタートに戻る。記憶するメカニズム、定着させるメカニズムが認識できない。