彦根ではキャッスルロードのチョッパーボード『とんとん』に入った。
午後1時をまわった頃で客は少ない。
ランチは1000円・・・トンカツとエビフライ、そして近江牛の煮込みに味噌汁にご飯。
ボリュームは今イチだが、丁寧に調理されている。
彦根のキャッスルロードは城下町仕立てにした町並み。
銀行も郵便局もそれらしい風情で造られている。
銀行や郵便局だけでなく、一般家庭やマンションまでもが城下町仕立て・・・徹底している。
改築にあたって、市から補助金のようなものが出るのだろうか。
伊勢のおかげ横丁のようなものではあるが、線ではなく面だ。
キャッスルロードから大正時代の街並みを再現した六番町なるものもある。
商店街で3000株ものショウブを植えた、花しょうぶ通りもある。
始めは線だった。
そこから他方向へと伸び、徐々に面になりつつある。
彦根市・・・地域活性化としては成功している。
その成功の要因としては、都市設計やコミュニティに関するプロパーたちが大学生を巻き込んだことが大きい。
大学生のボランティアとしての労働力、そして若い感性を街創りに生かした。
大学生は滋賀大学と滋賀県立大学がその中核を成している。
ちなみに田原総一郎はお城のなかにある彦根東高校の出身だ。
その縁ゆえにか、「琵琶湖塾」を開催。
幾多の講師を招いては、大学生と地域社会の連携を模索する。
さらに去年から始まった「近江楽座」という試み。
大学のキャンパスから街の活性化へと大学生を繰り出すシステム作り。
地域活性化に大学生を取り組んでいくなかで、大学生の社会性も磨いていこうと目論んでいる。
大学の研究機関と企業の連携は珍しくない。
しかし、今彦根で起こっているムーブメントは大学生と地域との連携。
企画や宣伝広告を目指す大学生は多い。
ただ、そのほとんどが憧れだけの動機、あるいは営業職には就きたくないという大学生気質が垣間見える。
本気で企画や販促を夢見るのなら、彦根はありだ。
硬直した滋賀大学経済学部のカリキュラムよりは、新興ゆえに柔軟性に富む滋賀県立大学がおもしろい。
彦根の町並みを歩く。
そこには多様な町並みが並ぶ。
大学の数の割には大学生らしき姿が目立つ。
学生よ、書を捨て街へ出よ・・・そんな昔のコピーが具現化している、彦根はいつしかそんな街になっている。
彦根城周辺を探索する6kmほどのウォーキング。
しかし、ひょんな時に膝に痛みが走る。
何度か立ち止まり息を止める俺、ヘタレやねえ。
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