昨夜は春華(宇治山田高3年)を伊勢まで送った。
久しぶりのショートサーキット。
夜が明けたら東京遠征が始まる。
そして遠征から戻ったらすぐに三重大学二次試験が待っている。
伊勢に送るのはこれが最後になるかもしれない・・・そう思って、近鉄で帰る予定だった春華に声をかけた。
「今日は送ったろか」
「・・・ええ、お願いします」
春華もまた何がしかの感慨があったやもしれぬ。
車のなかでは過去の先輩達の話で終始した。
本当は今までよく頑張ったと褒めてやりたかった。
しかし言えなかった。
登場人物は最後の最後で早稲田に合格した前田(6期生・大学講師)や全ての私立に落ちて最後に北海道大学に合格した太郎(9期生・三重銀行勤務)など。
翌日からの東京遠征に備えての俺なりのエールのつもりだった。
本当は言いたいことがあったのだが・・・。
話が尽きた頃にポツリと言った。
「あと1一週間ほどで全てが終わるな」
「ほんまや、あと一週間や」
そして、いつものように家の前で下ろした。
朝8時起床。
午前6時まで飲んでいたことを考えれば上出来だった。
今日実施する平成17年度の入試問題を準備し始めた。
午前9時半、一教科目の国語開始。
二教科目の数学の途中に春華が姿を見せた。
「東京へ行くんやろ」
「うん、でも早稲田の赤本をコピーしたかったから・・・先生」
「なんや」
「同志社アカンかった、3点足らんかった・・・めっちゃ悔しい」
「・・・そうか。これでヒリヒリしながら本命に臨めるな」
春華を久居駅まで送った。
やはり、言えなかった。
安全牌なしで明日から春華の最後の入試が始まる。
中3の平成17年度の成績が出揃う。
愛可(19期生)が内申39、当日の点数が190点で松阪高校に補欠で合格した年度。
まあ、かなり簡単ではある。
今日のトップは真奈の231点。
200点以上には新たに里歩が加わる・・・これで5人。
橋本ドクターが正真正銘、れいへの最後の授業。
「こりゃ、二浪もあるかな」とのコメントを残して退散。
火曜日には呉に戻る予定。