里恵の会社の同僚が結婚するとかで、冷蔵庫が手に入った。
今の冷蔵庫は小さくて困っていた。
譲ってもらった冷蔵庫は普通のササイズだが、大晦日の差し入れのワインが大半残っている。
瞬く間にワインセラーに。
ワイン以外といえばマヨネーズとあわせ味噌・・・寂しいもんだ。
ともかくこれで森下がご機嫌になること請合いやね。
春華(宇治山田3年)はセンター試験で横浜国立の牙城を崩すまでには至らなかった。
都留文科大学や大阪教育や大阪府立などの大学が飛び交うものの、担任の強い説得で三重大学に落ち着く。
三重大学に落ち着いた日の春華、やたらご機嫌斜め・・・まあ、理解できるが。
そこで国公立大学から一転、私立大学へとシフトすることになる。
当初から受けると決めていた私立大学は関西と同志社と早稲田の3つ。
これに法政と慶應を増やす布陣だ。
「受験は今年しかない。将来、自分に子どもができたときに自信をもって『お母さんも昔本当に努力したんやよ』って言えるだけの勉強をしてみろ」
「それ、おかんからも言われた」
「生涯でこれほど勉強したことないってほどの切れば血が出るような勉強や」
「分かった」
今夜の大森(皇學館大学教育4年)の高2古典の授業には高3も自由参加だ。
大森には同志社と関西あたりの問題をとのリクエストを出しておいた。
健介と春華がぶつかる大学だ。
高2にはセンター古典の解説を考えていたようだが、ここは非常事態。
優先順位は高3だろう。