弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【商標】普通名称かと思われちゃうことの思わぬ弊害

2021年10月07日 09時08分00秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
やや曇り空な@湘南地方です。

知財ショート動画「弁理士三色眼鏡の『知財の時間』」商標第8回、先ほど公開しました。
今回は「海外展開の際に気を付ける3つの留意点」です。
ぜひご覧ください

さてさて、今日はこんなまとめネタ。

旦那に「サランラップ買ってきて」と頼んだら「サラン高いし別の安いやつにした」→ラップに課金する大事さを訴える声が相次ぐ


(画像拾い物ですスミマセン)
これ、普通名称で言うと何になるんだろう…と一瞬迷う。
「ラップ」でもまあ通じるけど、

こっちを思い浮かべちゃうかもだし。。

辞書で調べてみたところ、普通名称としては、「ラップフィルム」らしい。
でもまあ、日常会話で「ラップフィルム」とはあまり言わないよなー。
「ラップフィルム買ってきて」と言われても、たぶん「ラ、ラップフィルム?」と聞き返すだろうし。

それでまあ、「サランラップ」。
押しも押されもせぬ登録商標。複数件登録を有しており、もっとも古いものは昭和39年の出願。
ロングセラーなのですなー。

で、リンク先のような光景は、たぶん日本のいたるところで時折起きていることなのかな、と想像。
「ラップ買ってきたし何がダメなの??」といったことになってそう。
「サランラップ」と銘柄まで指定しているのに、それがそのカテゴリの代表的商品であるために
“あーラップね、はいはい。”となってしまうこともあるかな、と。

リンク先のケースでは旦那さんは意図的に別のものを選択しているけど、
そこまでそのカテゴリの商品にこだわりのない人だと、そもそも区別がつかずに買ってしまうケースもあるのではないか。

もはやどの家庭にも欠かせないであろうラップフィルム。
日々使うものだからこそ、日々使う人としては使い勝手の違いには敏感にもなるというもの。
その分野の商品に詳しい人とそうでない人との知識のギャップ。
頼む側としては「当然この銘柄でしょ?」というつもりで頼むけど、
頼まれる側としてはそこまでは汲み取れない。

これが、(言い方アレだけど)その商品分野を代表する知名度じゃない銘柄を指定した場合には、
頼まれた側も“あ、敢えてその商品名のやつなのね”と思う。

このあたり、正しく購買まで結びつけるための策って、なかなか難しいんだろうなぁ、
なんてリンク先のまとめを読みながら思った次第。

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