弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(著作権)】「フリー素材」は「フリー」じゃない!?

2023年12月01日 09時04分57秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
薄雲浮かぶ師走初日の空@湘南地方です。
昨夜あたりから空気もだいぶ冬らしくなってきました。

さて、今日はこんな記事。

(読売新聞より引用)
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フリー素材と思い込み…市立中の「ほけんだより」でイラスト無断使用、著作権侵害で作者に賠償

大分県中津市は27日、市立本耶馬渓中が「ほけんだより」に使用し、学校のホームページ(HP)にも掲載した柔道のイラスト1点に著作権の侵害があり、大阪府在住の作者に損害賠償金25万3000円を支払う専決処分を行ったと発表した。処分は10月16日付。今月28日開会の市議会12月定例会で報告する。
(以下略)
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(引用終わり)

いわゆる「フリー素材」。「フリー(free)=無料」とつい思ってしまいがちだが、それはちょっと早合点。
例えば「フリー素材」の代表ともいえる「いらすとや」にも利用規約がある。
前提として、著作権は放棄していないということ。
そして、商用利用にも基本的には寛容だが(20点までは無料で可)、それ以上の場合有償対応となること
が明記されている。

他のフリー素材サイトも程度の差こそあれ概ね同様だ。
素材について完全無料をうたっている場合、通常はそのサービスを使うにあたってサブスク契約を行うのが通常だ(Adobe Stockが代表的)。

…まあそもそも、
“有料になる場合もある”のに「フリー素材」と謳うことが認められている状況がよろしくはないんだよな、というのが個人的感想。
そしてユーザ側のあるべきスタンスとしても、
人が動いているのにタダなわけないじゃん!? ということ。
只より高い物はない、ということ。

いくら世の中が変化し、通信技術が発達し、情報化社会が進展しても、人間と人間とが行うのが商売であり、
人間自体はが悠久の歴史の中でさして進化していない以上、商売の基本は変わらないよね、と思っている。
取引の一当事者だけが一方的にトクするなんて状況は、基本ない。
…と思っているし、それは自分が今まで生きてきた中で自然と身につけた考え方だけど、
今の時代の方々にとっては普遍的なモノノミカタではないのかな。。


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