穀雨
天文学的には太陽の黄経が30度のときを言います。
穀雨とは「五穀を潤す雨が降る」と言う意味で、
暦便覧には、「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。
春の暖かい雨が降って穀物の芽が伸びてくる頃、田んぼや畑の土は雨を吸って黒々とした肌に変わっていきます。
田畑や野山の若葉が目立ち、どことなく生き生きした情景が浮かんできますね。
この頃から変わりやすい春の天気も安定し、日差しも強まってくると言われています。
そう言えば、今年の春は文字通り雨が多く、変わりやすい天気が続いています。
今日を境に、安定した春らしい天候になって欲しいものです。
余談ですが、変わりやすいものの例えとしてよく使われる言葉に、
「○心と春(秋)の空」、がありますね。
「○」には男が入るのでしょうか?それとも女なのでしょうか?
一般的には春は「女」が入り、秋は「男」と言われています。
理由は女心は移ろいやすいけれど、その結果温かくなる。
男心は移ろった挙句冷えていくからだと。
皆さんはどのように思われますか?
(一言メモ)
「五穀」とは、日本人が古くから常食としていた5種類の穀物で、米、麦、粟、豆、
黍(きび)または 稗(ひえ)をいいます。
また穀類の総称として使われる場合もあります。
「雑穀」とは、米と麦を除く穀類を言います。
やせ地でもよく育ち、冷害や干ばつに強く、生育期間も短いと言われてい
ます。
「五穀米」精米に比べて各種ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富にあり、噛めば
噛むほど独特の甘み、モチモチ感、香りがあり、歯と顎の健康に良いと
言われているそうです。