皆様がよくご存知の諺に「九仞の功を一簣に虧く』があります。
難しい漢字が使われていますが、読みは「きゅうじんのこうをいっきにかく」です。
その意味は、長年の努力がもう少しで結実すると言う時、最後の些細な手違いで、全てが水の泡になってしまうことです。
諺やその意味は知っていても、その由来についてはどうでしょうか?
そこで今日はこの諺の故事をご紹介します。
この諺の出典は中国の哲学者・孔子が編纂したとされる政治史・政教を記した中国最古の歴史書「書経・周書」です。
それによると、殷を滅ぼして新たに周王朝を開いた武王の元に、各地から盛んに貢物が献上されてきました。
中でも旅(りょ)と言う国から贈られた大犬は、丈が4尺もあり、人の言葉も分かる珍獣でした。
武王はすっかり気に入り、この犬なくては夜も日も明けない始末です。
これを見た弟の召公は、折角の周王朝の創業を危うくしてはならないと思い、次のように武王に説いたのです。
「折角、九仞の高さまで山を築きあげても最後のひと簣(もっこ)の土を運ばないで止めてしまったら、山は完成したことになりません。それまでの努力も何にもならなくなります。周の国を築く仕事もこれからです」と、順々と諫(いさ)めていったのです。
この故事から、苦労や努力を重ねてきても、最後のところで手を抜いたために失敗することを例え、この諺が使用されるようになりました。
なお、“仞(じん)”とは、中国「周」時代の長さの単位で、“一仞”は両手を広げた長さをいい、九仞は非常に高いと言うことです。
また、“簣(き)は土などを運ぶもっこで、虧(か)くは損なうことを表しています。
従って、「九仞の功を一簣に虧く」の「いっき」は「一気」と書くは誤りで、「一簣」となるので注意が必要です。
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「下駄を履くまで結果はわからない」とは、よく聞きますが、少しニュアンスは異なるでしょうね・・・。
映画「博士の異常な愛情」も、放った核爆撃機10機の内、2機はソ連に撃墜され、7機が攻撃を中止して戻ってきましたが、
1機はトラブルのため暗号を受信できず、命令を遂行します。 ―核爆発―
一旦、戦闘開始されると収拾するのが困難になります。
この映画の題名は知っていましたが、内容まで識らず、はじめて観ました。
一息に飲むことですから、この場合は一気飲みが良さそうです。
世界一安全と言われた日本ですが、凶悪事件が次々と起こっています。
戦後72年経って、道徳観念が無くなってきた証ですね。
学校では道徳の時間を設けるべきだと思います。
>いっき飲みの「いっき」は、一簣ではおかしいですね。
一息に飲むことですから、この場合は一気飲みが良さそうです。
一簣ではビールがざるから漏れるでしょうね。
なので、一簣飲みは出来そうにありませんね。