らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

猫魔ヶ岳の「化け猫」伝説

2022-11-22 | 趣味

毎週水曜日に放送されているNHKの番組に「にっぽん百低山」があります。
この番組は酒場詩人の吉田類さんが全国の標高1500m以下の魅力的な山々を登り、低山ならではの魅力を紹介するものです。
今月初めに放送された低山に福島県の「猫魔ヶ岳」がありました。
この山は磐梯山近くにある標高1404mの山ですが、この山には古くから化け猫の伝説が残っており、化け猫の住処(すみか)とされてきた猫石の周囲には今でも草木が生えず、不思議な力が宿る場所だと言われています。
番組を観ていて「化け猫伝説」に興味が湧いたので調べてみることにしました。



「化け猫伝説」
猫魔ヶ岳は猫又伝説の代表的な山の一つで、そのあらすじは次のように言われています。
釣り上げた魚目当てに老女に化けた雌猫を郷士(ごうし=武士階級の下層に属した人)が斬り殺したため、山の主たる猫王はその奥方を食い殺して樹上に吊し復讐しました。
怒った郷士が宝刀で妻の仇を討つというお話です。

「伝説」
「耶麻郡桧原村の豪勇の士・穴沢善右衛門は奥方を連れて磐梯の湯に行きました。
奥方を残し、宿の下男と山裾の沼へ釣りに出かけました。
思わぬ大漁に夢中になり日も暮れかけたので、その日は近くの釣り小屋に泊まることにしました。

魚を焚き火で焙り夕食をとっていると、小屋の入り口から覗く老婆がいました。
その老婆は、驚いたことに善右衛門の乳母ではありませんか。
中に引き入れ串焼きの魚を差し出すと、ぺろりとたいらげ飢えた者のような食欲でした。
思い出話をしても辻褄があわず、魔性の者と見破った善右衛門は太刀で斬り殺したのです。
明け方になると老婆は年老いた一匹の黒猫となって口から血を吐いて死んでいました。
 
急ぎ湯治場へ帰る途中、奥方が昨夜から行方不明と聞かされました。
山中を村人らが捜索したところ断崖の上にそびえ立つ老樹に、変わり果てた奥方の屍体を見つけました。
近くにいた木樵り風の男に遺体の引き下ろしを頼むと、男は「腰に差している刀を貸してくれたなら」といいます。
伝家の宝刀だからと断ると男の態度が一変し、
「われこそはこの山の主、猫王なるぞ。先夜、我妻を一刀のもとに斬り殺したであろう。その仇を討たんがため汝の妻を食い殺したのだ。刀を渡さないと汝をも食い殺してやる」と一喝して、するすると梢に登り怪猫の正体を現しました。
そして「ギャオーッ」と叫ぶと奥方の遺体をくわえて、宙を飛ぶように梢をわたり姿を消しました。

怒り狂った善右衛門は村人達を動員して山を包囲し、化け猫退治に乗り出したのです。
数日後、洞穴に潜む化け猫と奥方の屍体を見つけました。
善右衛門は伝家の宝刀で怪猫を真っ二つにして、奥方の屍体を取り戻したのです。
それ以来、怪猫を斬った山を「猫魔ヶ嶽」といい、宝刀貞宗は猫切丸の異名で呼ばれ、穴沢家に永く伝えられた、というお話です。

怖い伝説ですね。
じゃれてくる猫は可愛いですが、化け猫は怖いですね。

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1 コメント

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化け猫伝説  (もののはじめのiina)
2022-11-22 11:37:40
「にっぽん百低山」を酒場詩人の吉田類さんが登るとは面白そうですね。

猫魔ヶ岳の「化け猫伝説」は、怖い伝説でした。
可愛げな猫もいれば、恐ろし気な猫がいるものです。


> ワイングラスは何を表現しているのでしょうね。 「♯ラブラブ」があるという事は、男女の顔を表現しているのでしょうか❔
左右に傾いたワイングラスをくっつけて乾杯すれば、巧いカップリング になります。

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