昔から、「1月いぬる(往ぬる)、2月逃げる、3月去る」と言われているように、正月から3月までは行事が多く、あっという間に過ぎ去りますが、2月も明日1日を残すのみとなり、この慣用句の通りあっという間に逃げ去ろうとしています。
2月は愚妻の誕生月であり、50数年前の婚約時に誕生石のアメジストの指輪を贈りましたが、この誕生石の由来は何処からなのでしょうか?
今日はその由来について調べました。
「誕生石とは」
先ず、「誕生石」は各月に割り振られた宝石のことを意味し、その歴史は古く紀元前に遡ります。
古くから誕生石にはそれぞれのパワーや効果があるものとして人々に大切にされていました。
現在でも誕生石を身に着けると幸せが訪れると信じられ、人気の高い宝石となっています。
「誕生石の起源」
誕生石の起原には諸説あります。
その一つはバビロニア帝国(現イラク南部)で用いられていた12星座と星座石が現在の誕生石の原型になったという説です。
他には旧約聖書で、ユダヤ教の高僧たちが祭服の胸に付けていた12種類の宝石が由来とする説や、新約聖書の「ヨハネ黙示録」のエルサレム(ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地がある)の城壁の土台に飾られていた12種類の宝石が由来とする説もあります。
このように誕生石の起原には諸説ありますが、誕生石を身につける習慣が広まったのは、18世紀にポーランドに移住したユダヤ人によるものといわれています。
小さくて資産価値の高い宝石は、商売に長けるユダヤ人にとって格好の商材だったそうです。
古くから宝石に関心を持ち続けた彼らは、20世紀に入るとアメリカに渡り、そこでもまた誕生石を広め、現在では各国でなじみの深いものとなりました。
なお、1ヵ月に1つの宝石を割り当てるという考え方については、旧約聖書に掲載されているイスラエルの12の部族や、12の天使たち、または黄道十二宮などが関わっているという説があります。
・各月の誕生石です。
「各月の誕生石の制定」
1912年、アメリカの米国宝石商組合(現在のJewelers of America)によって正式に「誕生石」が制定され、1952年には改訂を経て現在のものになりました。
日本では1958年(昭和33年)に全国宝石卸商協同組合が誕生石を制定しました。
各月の誕生石は、
1月 ガーネット、 2月 アメシスト、 3月 アクアマリン・珊瑚、 4月 ダイヤモンド、
5月 エメラルド・翡翠、 6月 真珠・ムーンストーン、 7月 ルビー、 8月 ペリドット、
9月 サファイヤ、 10月 オパール、 11月 トパーズ、 12月 トルコ石
とし、日本の宝石として、珊瑚と翡翠が追加されました。
イギリスやフランスなど各国でも誕生石が制定され、そして時代を経て、人々の好みや宝石商たちの販売戦略などが加味されて現在の「誕生石」が誕生したということです。
なお、各月の誕生石の石言葉については下記URLをご参照ください。
各月の誕生石と石言葉|色石BANK (iroishi-bank.jp)
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12宝石というのも面白いです。
星座もそうですし、1年を12ヵ月であり、「時」も12進法ですからね( ^ω^)・・・❔