らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

諏訪「甲賀三郎伝説」

2023-08-06 | 情報

家庭菜園をしていると天候によって畑への出勤が左右されます。
晴耕雨読という言葉があるように、晴れた日には耕し、雨の日には家に居て書を読むという気ままな生活を送っていますが、最近は書を読む代わりに、撮り溜めたビデオを観ています。
春先は雨の日だけ、撮り溜めたビデオを観ていましたが、猛暑が続く現在はほとんど毎日、冷房の利いた部屋で推理ドラマを観ています。
先日観たドラマの中に甲賀三郎伝説が出ていたので調べてみることにしました。

「甲賀三郎伝説」
この伝説の甲賀三郎とは、長野県諏訪地方に伝わる竜神信仰の主人公です。
三郎は妻の春日姫を我がものにしたいと妬んだ兄に陥れられ、地底で穴蔵生活をすることとなった男です。

・ドラマに映し出されていた竜神です。


「伝説」
甲賀三郎伝説は以下のように語られています。
近江国甲賀郡に安寧天皇から5代孫の甲賀権守諏胤(よりたね)という者がいました。
彼には三人の息子がいて、嫡子を甲賀太郎、次男を甲賀次郎、三男を甲賀三郎といいました。

70歳余になった諏胤は病床に息子たちを呼び寄せ、三男の郎諏方(よりかた)を惣領として東海道15か国の惣追捕使(そうついぶし=一国の警察・軍事的役割を担う官職)の職を与え、長男の太郎諏致(よりむね)には東山8か国を、次男の次郎諏任(よりただ)には北陸道7か国の惣追捕使に任命しました。
諏胤は亡くなり、35日の塔婆供養の3日後に奥方も亡くなりました。
三郎が父の三回忌の後に春日権守の孫娘・春日姫と契りを結び、ともに甲賀郡へ帰りました。

ある日、妻とともに伊吹山で狩をしていた時のことです。
妻が天狗にさらわれてしまい行方不明になったのです。
三郎は兄たちとともに五畿七道をくまなく探し歩いたところ、信州蓼科の大楠の大穴に閉じ込められていることがわかりました。
早速、藤の蔓(つる)で編んだ籠を下ろして救出したのですが、妻が穴の中に大事な唐鏡を置き忘れたというので、三郎が一人穴の中に舞い戻ることになりました。
この時、弟を妬んだ兄が、春日姫を我がものにしたいと、藤の蔓を切ってしまったのです。
哀れかな、三郎は穴蔵の底に転落し、取り残されることになりました。

三郎は抜け出ることもままならず、地底内を散々歩き回った末、とうとう維摩(ゆいま)なる国にたどり着きました。
そして、その国の王妃・維摩姫と結ばれて、長い長い年月を過ごしてしまったのです。

それから13年が過ぎたある日、春日姫の事を思い出した三郎は地上に帰ることを決意しました。
三郎のその姿を見た維摩姫は、引き止める訳にはいかず、義父が教えてくれた道をたどって、地上に向かい、信濃国の浅間山に無事帰ることができました。

三郎は甲賀に戻りましたが、体が蛇になっていたことを知り、父の為に造った笹岡の釈迦堂の仏壇の下に身を隠したのです。
するとその塔の前に、僧に身を変えた神が現れました。
三郎はその僧の教えにより人身にもどることことができました。
人間の姿となった三郎は穴に落とされる前に助け出した春日姫と再会することができました。

そして二人は天竺に赴き、神になって三郎と姫君は日本に帰ってきたのです。
その後二人は信濃の国に諏訪の上社、下社としてそれぞれ示現したというお話です。

ドラマではこのような内容ではありませんでしたが、諏訪湖の竜神(上記の画像)が映し出されていました。
この伝説の結末はハッピーエンドでしたが、しかし、弟の妻をわがものにしようとする二人の兄は許せませんね。
父が三男を惣領にしたことを恨んでのことからなのでしょうか。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
諏訪  (iina)
2023-08-06 09:49:35
民話の甲賀三郎伝説は、諏訪大社に数多く残る伝説の一つなのですね。( ..)φメモメモ

権力者の跡継ぎは、昔から悩み事だったようです・・・。
兄弟喧嘩の物語りは、よくある顛末であるような気がしますが、面白かったです。

わが家近くの氏神さまは、諏訪神社ですょ。

日ハムは、よく問題児の新庄を感得に据えているものです。

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