らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

怖い和菓子「切腹最中」

2023-03-15 | 情報

東京に「切腹最中」という怖い和菓子があるそうです。
物騒な名前ですが、この最中の由来にはある有名な事件が関わっているようなので調べてみました。

「浅野内匠頭切腹事件」
今から322年前の昨日、即ち、元禄14年(1701年)3月14日、江戸城・松の廊下で刃傷事件が起きました。
現在では映画やドラマでよく上演されている忠臣蔵、その発端となった「赤穂事件」です。

「田村右京太夫の上屋敷跡」
江戸城・松の廊下で刃傷事件を起こした赤穂藩主・浅野内匠頭は即日切腹を言い渡され、奥州一関藩の上屋敷・田村右京太夫の屋敷で切腹しました。
その屋敷があった場所がJR新橋駅と地下鉄三田線 御成門駅の中間あたりなのですが、その場所に和菓子屋「新正堂」が創業し、浅野内匠頭の切腹に因んで「切腹最中」を考案したのだそうです。
この最中を売り出したのは、新正堂3代目の社長渡辺仁久(よしひさ)氏で、渡辺社長は常々「地元、新橋ならではのお菓子を作りたい」と考えていたことから、1990年に『切腹最中』を考案し発売しました。



「周囲の猛反対」
この最中は、今では新橋の名物ですが、はじめから順風満帆だった訳ではありません。
「祝い事やお土産につかわれるお菓子に「切腹」の名称は縁起でもない」と家族や周囲は猛反対しました。

それでも諦めきれない三代目社長は、お菓子と共にアンケート用紙を配って、アンケートを実施したのです。
そして、119人の意見を集計した結果118人がNOでした
その理由は、美味しさは認めるものの、名前がダメとのことで、「OK」と言ってくれたのは、たった一人だったそうです。
かと言って、「忠臣蔵最中」の名称ではピンとこず、矢張りこれは「切腹」しかないと、諦めきれずに機会をうかがっていたところ、その2年後に根負けした家族のお許しをもらい販売に踏み切ったのが1990年のことでした。
社長の「これを世の中に出したい」という気持ちがついに実ったのです。

「お詫び用でヒット商品に」
ヒット商品となったきっかけは、顧客に損をさせた営業マンが、「切腹最中」を持ってお詫びに行ったところ相手が上機嫌になったのですが、その話が広まったことと、たっぷり入った餡のおいしさもあってヒット商品になったということです。
このこと以来、お詫びの品としても有名になった『切腹最中』は、今では部下と腹を割って会話をしたいビジネスマンや、結婚式の引出菓子にも使われているという事です。

社長の熱意によって生まれた「切腹最中」は、「腹を切る覚悟」という意味を込めてビジネスツールにも使われ始めており、今では老舗の和菓子屋「新正堂」の人気商品になっているという事です。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最中  (iina)
2023-03-15 14:50:57
「切腹最中」が話題になったときに、関東でも報道されました。
切腹は縁起が悪くて毛嫌いされそうですが、お詫びの贈答品としてもてはやされているなんて、切腹した浅野内匠頭はどう思うでしょうか・・・。

いずれにせよ、逆転の発想の最中(モナカ)がはやっている最中(サイチュウ)なのですね。


> トヨタは常に最新車種を展示しているのに対し、日産は過去の人気車種を展示
いえいえ、iinaがそのようにブログに採り上げているだけです。日産も当然最新車種を展示販売しています。

明日から18日まで旅しますから、その間のコメントは帰ってから差し上げます。

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