狭い畑を借りて家庭菜園をしているので、連作障害を避けるため、出来るだけ畝を変えて植え付けをしています。
然し、耕したときに土が混ざるのでしょうか、完全に防止することはできません。
特に、イチゴのコーナーについては毎年6畝を使用しているので、同じ畝に植えざるを得ないのが現状です。
昨年は3~4年続けてイチゴを植えたことから連作障害が発生し、トヨノカの株が生長せず、収量も大きく減りました。
そこで、収穫が終わった後、畝に石灰窒素をすき込んで太陽熱土壌消毒を行いました。
石灰窒素は農薬効果もあることから、連作障害に有効ではないかと思い、試してみることにしたのです。
「石灰窒素散布」
昨年8月20日に畝全体に石灰窒素を撒いて耕運し、3週間余り黒マルチを張って太陽熱土壌消毒を行いました。
石灰窒素によって病原菌や害虫が駆除され、土壌の改良にならないか?
実験することにしました。
・これが石灰窒素をすき込んで、太陽熱土壌消毒していた区画です。
「太陽熱土壌消毒 実験結果」
実験の結果、現時点におけるイチゴの生育状況から判断すると、石灰窒素による連作障害の防除はできているのではないかと思います。
イチゴの株の生育は至って順調です。
今回の石灰窒素散布から現在までの主な作業は以下の通りです。
8月20日 石灰窒素を散布し、マルチを張って太陽熱土壌消毒実施
9月29日 イチゴの定植
2月25日 追肥
2月27日 銀マルチ張り
3月 5日 畝にトンネルを設置しました。
現在のイチゴの生育状況は下の画像の通りで、昨年のように株の生長不良は見られません。
順調そのものです。
・3月5日に設置したトンネルです。
「受粉と摘花・摘果」
トンネル内は温かいため生長が早く、たくさんの出蕾、開花、そして早いものは青い果実が付いてきました。
イチゴ栽培で最初に出てくる蕾は、株元から細い花柄がひと塊となって伸びてきますが、これらは大きな果実にはなりません。
そこで、これらを摘蕾すると共に、残った花には筆で人工授粉をします。
これまでにも、気が付いた時に取り除いてきましたが、先日、6畝すべてについて摘蕾や摘花、葉かきなどの作業をしました。
・摘果前の株です。
摘花・摘果して取り除いたイチゴの一部です。
株の脇から伸びたイチゴはこの様に変形したり小さな果実しかできません。
もったいないですが早めに取り除きます。
株元に塊となって伸びている細い花柄を取り除いた後の株です。
株元がすっきりしました。
この後、左側の蕾が開花すると大きなイチゴが生ります。
「摘果・摘花」
摘果・摘花の効果としては、
① 小さい果実や生育の悪い果実を摘み取ることにより、残した果実に栄養を十分に与え、株への負担を減らします。
② 摘花・摘果することで実が大きくなり、品質が安定します。
摘果せずにそのままにしておくと株に負担がかかるので、2番花が小さくなったり、株が弱くなったりします。
・咲いている花には毎日筆で人工授粉をしています。
今年は、銀色のマルチを張っていますが、これはアブラムシ対策として張ったものです。
しかし、先日のNHKのEテレの番組「野菜の時間」で、マルチの色による地温の違いについて調査結果を放送していました。
それによると、黒マルチより銀色のマルチの方が地温が高くなるようです。
なお、マルチの色による地温の調査結果は以下の通りです。
裸地 10.3度
白 10.7度
黒 12.9度
銀 13.3度
茶 13.6度
緑 15.2度
透明 15.5度
紫 16.0度
今回私が使用した銀マルチは、アブラムシ対策と地温効果の両方に有効のようです。
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