先日、菜園仲間のT氏からスダチをいただきました。
スダチは秋が近づくと食卓にのぼることが増える青い柑橘類で、特に秋刀魚の時期にはスーパーでもよく見かけます。
今年は秋刀魚が不漁とのことなので、スダチの消費の伸びはどうなるのでしょうね。
ところでスダチとよく似た柑橘類にカボスがありますが、皆さんはスダチとカボスの違いをご存じでしょうか?
今日はスダチとカボスの違いについて調べてみました。
スダチとカボスは同じように緑色をした柑橘類で、見た目はあまり変わりないように思えますが、並べてみればその違いは一目瞭然です。
スダチの大きさは25~50グラム程ですが、カボスは100~120グラム程と大きさが全然違うのです。
この2種はどちらもユズの近縁種であり、強い酸味と香りに特徴があります。
そのため果実自体は食用にされず、レモンのように絞って使用されることが多い柑橘類です。
「スダチ」
スダチは果汁を酢の代わりに使用したことから「酢橘(すだち)」と名付けられたと言われています。
スダチの原木は徳島県の大麻町(現鳴門市)にあるとされ、「大麻山の見えるところでないと育たない」とまで言われていたことから、栽培範囲はあまり広くなく、徳島県が生産量の9割以上を占めているそうです。
また、スダチは日本独特の植物で、大正時代には「シトラス・スダチ・ホート」という学名が付き、「スダチ」という名前が学名にまで用いられています。
「カボス」
一方のカボスは、昔、その木の周りを飛ぶ蚊などをいぶすために使用されたため、「かいぶし⇒かぶし⇒かぼす」という名になったと言われています。
主生産地は大分県で、生産量の9割以上を占めています。
「スダチとカボスの違い」
スダチとカボスの違いを一覧にすると下表のようになります。
スダチ カボス
1.大きさ ゴルフボール大 テニスボール大
2.重さ 40~50㌘ 100~150㌘
3.主生産地 徳島県が9割以上 大分県が9割以上
4.香り 香り高い酸味 爽やかな酸味
「適応料理」
スダチとカボスは刺身や焼き魚、鍋料理などの薬味に使われる点では共通していますが、酸味が異なるため適した料理に違いがあります。
スダチはさっぱりとした酸味なので、「絞ってかける」なら、焼き魚や天ぷら、大根おろし、漬物、海藻サラダなど、「スライスする」なら、日本酒やカクテル・チューハイなどに入れるのがおすすめです。
他にも、焼きマツタケとの相性が良いということです。
一方、カボスはまろやかな酸味で素材の味を壊さないので、白身魚・揚げ物・味噌汁・刺身・焼酎などやフグ料理などに良いと言われています。
スダチとカボスは秋刀魚やマツタケなどの秋の味覚には欠かせない薬味です。
いよいよ秋の味覚を楽しむシーズンが到来しました。
スダチとカボスを相性の良い料理でお楽しみ頂きたいと思います。
最新の画像[もっと見る]
-
「蛇の道は蛇」の由来 1年前
-
身近な野鳥「ムクドリ」 1年前
-
身近な野鳥「ムクドリ」 1年前
-
身近な野鳥「ムクドリ」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
-
ニゲラの花「蕾から種まで」 1年前
徳島の地元の方の得意先から仕入れて新鮮ですから、顧客にも喜ばれました。
その汁を何に垂らしてもおいしさが引き立ちました。^^
一方のカボスは、九州生まれですから幼いころから知ってますが、大人になって味わったスダチが強烈すぎてその代用としての意識になってしまいました。
> グロリオサはラテン語で「栄光」という意味があるそうです。
思い出しました。モーニング・グローリーという巨大なロール状の雲の帯が現れます。前にらいちゃんにご案内してました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/1cd4e74c94ed25d57c5abcd0d4743f6e
ただ大きさが違うだけと持って居ました。
勉強になりました。
双方とも種から植えてみましょうか・・・
主生産地が2つとも異なり、しかもどちらも9割以上を占めているということに驚きました。。
いつかどこかの日本料理店などで見かけるときがあったら、その味を試してみたいと思いました。(^^)