らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

お土産のルーツ

2023-04-22 | 雑学

最近は旅行に行っていないのでお土産を買うことはないのですが、先日、菜園仲間からお土産をいただきました。
このお土産のルーツはお伊勢参りという説があるので調べました。

「お土産のルーツ」
土産のルーツは江戸時代の「お伊勢参り」だという説が有力だという事です。
当時は、伊勢神宮を参拝することは庶民にとって一生に一度の憧れでした。
その高額な旅費をねん出するために生まれた仕組みが「伊勢講」です。
庶民が金を出し合って順番に参詣に行くという仕組みで、お伊勢参りは大ブームとなりました。

国学者として有名な本居宣長の「玉勝間」には、50日間に362万人がお伊勢参りをしたと記されているそうです。
伊勢講の参拝者は旅費を受け取った代わりに神社からの授かり物を意味する「宮笥(みやげ)」を持って帰ることで、参拝の証明としました。

(参考)
なお、・「玉勝間」は江戸時代後期の国学者である本居宣長による随筆です。
   ・「宮笥(みやげ)」は盃やお札箱などでしたが、その後、持ち運びに便利で壊れにくい櫛などが売られるようになりました。
この「宮笥(みやげ)」が「土産(みやげ)」と呼ばれるようになり、語源の一つになったと考えられています。

・神宮のお神札「神宮大麻」です。(ウィキペディアより)


「磯田道史氏の伊勢神宮説」
歴史学者の磯田道史氏も「なぜ日本人はお土産を配るのか」を解説している中で、伊勢神宮説を取り上げ、
“江戸時代の旅行”に注目する必要があると解説しています。
先生によれば、江戸時代の旅行とは、そもそも神様や仏様への“お参り”を意味したものです。
しかし、当時の旅行にはかなりのお金が必要で、例えば江戸と京都の往復にかかる費用は普通に行って約4両(40万円)でした。
そのため全ての人が旅行に行けた訳ではなく、仲間内で旅費を出し合い“代表者が旅に出る”という「代参」が習わしでした。
当然のことながら、旅行者は帰ってきた後の“お土産”が必要になったといいます。

この頃の“お土産の定番”といえば「伊勢神宮の神宮大麻(じんぐううたいま)」というお札で、旅行者は「ご利益」と「無事にお参りをしたことの証」としてお札を持ち帰りました。
これがお土産のルーツだということです。

現在では伊勢のお土産と言えば「赤福餅」が人気商品になっています。
美味しいので、私は大阪市内に出かけたときは、天王寺駅の売店でよく買って帰ります。

コメント (1)
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