無洗米
無洗米を食べたことがありますか?
私は食べたことがないのですが、美味しいのだそうですね。
29年前に登場した時には「夢のお米」と言われていたようです。
今日は無洗米について調べました。
「無洗米誕生の背景」
無洗米とは、水を加えるだけで炊飯できるように工場で肌ヌカを取り除いたお米で、1991年に世界で初めて「BG無洗米」が誕生しました。
その背景はコメのとぎ汁による環境汚染を防ぎたいということがあったようです。
その後、1994年に西日本を中心に見舞われた水不足を契機に普及しました。
「開発」
無洗米については、コメの消費が減っていた70年代から日本の精米機メーカー2社が製法の開発にしのぎを削ったそうです。
製造方法は、原料の精白米のぬか層を熱付着材で取り除いたあと、一定温度で乾燥するというものです。
「製造方法」
無洗米の製造方法にはいろいろありますが、主なものは次のようです。
①ヌカ式(BG精米製法)〔BGは、Bran(ヌカ)とGrind(削る)の頭文字〕
空気・水以外のものを添加せず、肌ヌカの粘着性を利用して肌ヌカを除去する方法。
精白米をステンレス製の筒内で高速で撹拌し、筒内の金属壁に接触させると、粘着性のある肌ヌカだけが瞬時に金属壁に付着します。
②タピオカ式(NTWP)
精白米に水を加え、肌ヌカと水が混じった濃厚なとぎ汁をタピオカ澱粉で吸着させる方法。
精白米に5%の水を加え、加圧して撹拌し、そこに高温に熱した粒状のタピオカを加え、濃厚なとぎ汁を付着させて肌ヌカを取り去り、ボイラーで乾燥させる方法です。
③水洗い式
肌ヌカを水で洗い落として乾燥させる方法。
精白米を水で短時間に洗って肌ヌカを取り、短時間に乾燥させます。家庭ではとぎ汁が出ませんが、工場で濃いとぎ汁が出ます。
「要件」
現在、国としての統一基準がないことから、全国無洗米協会では以下の要件を満たし、協会の審査に合格した無洗米に認証マークを与えているそうです。
① 製造時に異物を添加しない。
② 食味を落とさない。
③ 環境への負荷を軽減する。
④ 産業廃棄物を出さない。
無洗米は主に外食産業などが使用しているほか、家事の負担軽減から一般家庭にも普及しているということです。
しかし、毎日が日曜日の我が家では、無洗米はなかなか口に入ってきません。