桃や桜の花は既に散って新緑が目立つようになりました。
我が畑の梨の花も満開を過ぎ、同様に新緑が多くなってきていますが、1週間ほど前に撮影していた梨の花をご紹介したいと思います。
我が家の梨は互いの受粉樹として「二十世紀」と「豊水」の2本を植えています。
豊水は開花が早く、既に大半が散って、新梢が出てきています。
若干遅れて二十世紀の花が咲き、今が満開の状態であることから、連日人工授粉を行っているところです。
双方ともに植えて10年以上になりますが、「二十世紀」は毎年、ピンポン玉より少し大き目の果実しかできません。
10年以上経験しても人に見せられるような果実を作ったことがなく、栽培の難しさを実感しています。
・これは現在の二十世紀の木です。一昨年の台風で左側の太い主枝2本が折れてなくなっています。
日本における梨の歴史は古く、弥生時代の頃から食べられ始めたとされています。
そして、693年には、持統天皇の詔において五穀と共にナシの栽培が奨励されたことが日本書紀に載っているそうです。
私が栽培している2品種の内「二十世紀」は明治時代に千葉県松戸市で発見されました。
一方の「豊水」は戦後になって、1959年(昭和34年)の「幸水」、1965年(昭和40年)の「新水」に次いで1972年(昭和47年)に登場したもので、梨の「三水」と呼ばれて普及しているものです。
・下の左側の画像が台風被害に遭う前の二十世紀です。
・これは「二十世紀」の花です。
一方の豊水は台風で根が持ち上がって傾いたので昨年はあまり花が付きませんでした。
今年はたくさん花が付いたので毎日受粉をしているのですが、果たしてどのような果実ができるのか?
・これが現在の豊水です。
これは豊水の花です。
花だけでは「二十世紀」と「豊水」の見極めができません。
どちらも傍で見ると純白でとても綺麗な花です。