らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

秋刀魚の内臓

2019-09-06 | 季節

秋刀魚のおいしい季節がやってきましたね。
ところが、今年のサンマ漁は低調のようです。
報道によれば、日本最大の漁獲量を誇る北海道の花咲港(根室市)の水揚げ量は、例年の1割にとどまりそうだということです。

水産庁などの資源調査によると、日本近海に来るサンマは前年を下回り、9月中旬までは不漁が続く見通しといわれています。
そのため 品薄感から卸値も上昇しており、店頭でも高値になる可能性が指摘されています。
本番を迎えた秋の味覚の秋刀魚が庶民の口から遠ざからないように、例年通りの求めやすい価格で提供していただきたいものですね。

ところで、サンマ通(つう)の人は、「秋刀魚は内臓がおいしい」と言います。
私も食べたがことがありますが、残念ながら私の口には合わず、通の仲間入りはできませんでした。

でも、サバやアジなど秋刀魚以外の魚の内臓は食べないのに、秋刀魚の内臓はなぜ食べられるのでしょうか?
今日はこのことについて調べることにしました。



さんま以外の魚は餌を食べると消化するまでに通常24時間以上かかるそうです。このため、内臓には消化物が停滞して汚く生臭くなっています。

ところが、秋刀魚は主に脂質含量の多い動物性プランクトン(オキアミ類等)・稚魚を餌としていることに加え、消化器官は胃袋がなく、腸は真っ直ぐで短いことから、 内容物(餌)がいつまでも腸の中にとどまらず、20分程で消化されて外に出てしまいます。
このため、内臓が綺麗な状態を保っていることから、秋刀魚の内臓は問題なく、おいしく食べられるということです。

秋刀魚の内臓には、血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸が含まれており、脳梗塞・心筋梗塞などの病気を予防する効果があると言われています。
更に、ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用があり、脳細胞を活発化させて頭の回転を良くする効果もあるとされています。

この様に健康によい栄養素が含まれている秋刀魚の内臓ですが、食べられない人も多いようです。
苦手な人は大根おろしを内臓にたっぷりと乗せ、その上にすだちを絞って食べると比較的食べやすくなります。
私もこの方法で数回食べました。
でも、食べられないことはないのですが、私の舌に合わないので、積極的に食べたいとは思わないのが正直なところです。

通の人がおいしいと言う秋刀魚の内臓、まだ未経験の方は一度お試しになっては如何でしょうか?