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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

台湾旅行(4)寿山国家自然公園

2019-05-01 | 旅行

台湾旅行初日の日程は前回で終わり、この日は高雄のホテルに宿泊することになります。
台湾の市街地では大きなビルに「○○大飯店」とか「××大酒店」の看板が掲げられているのをよく目にします。
私は当初この看板を見て、「飯店」はレストラン、「酒店」は酒屋かな?と思っていましたが、台湾では共にホテルの表記として使用されていました。
では、ホテルに何故「飯店」と「酒店」の表記がされ、この二つにどのような違いがあるのでしょうか?
調べてみました。

ホテルに「飯店」と「酒店」を当てる理由
・「酒店」は、いわゆる酒場であり、酒をふるまうことをメインにしたお店ですが、 中国では、こうした酒場でも旅人を宿泊させていたところもあって「酒店=ホテル」の意味が強くなってきたようです。

・一方、「飯店」ですが、 元々、中国においてホテルというのは、旅人に食事やお酒を振る舞い、ついでに宿泊もさせるという意味合いが強かったようであり、そこからホテルに「飯店」という言葉があてられたと推測され、中国本土では20世紀初頭くらいまで「ホテル=飯店」が使用されていたと言われています。
しかし、近年になって食事だけを振舞う飲食店が増えてきたことで「飯店=ホテル」から「飯店=ごはん屋さん」という意味に置き換わっていったようで、今では中国本土においてホテルは「酒店」と表記することが多くなっているようです。 

中国と台湾の「飯店」と「酒店」の違い
このようなことから中国本土では「ホテル=酒店」と書き、
台湾では圧倒的に「飯店」が使用されていると言うことです。

台湾に飯店が多いのは、台湾は中国共産党との内戦の結果、内戦に敗れた国民党の蒋介石ら多くの政治家、官僚、軍隊が台湾に逃れ、台北を臨時首都として中華民国の政権を形成したことから、昔のまま「飯店=ホテル」というのが今でも主流として残っているという見解が有力のようです。

 なお、「大酒店」と「酒店」・「大飯店」と「飯店」の区分はホテルの大小を表現しているのではなく、高級ホテルをアピールする意味合いを込めて使用しているようです。

・宿泊した「福容大飯店」です。


・こちらは3日目に宿泊した「永豊棧酒店」です。


「寿山国家自然公園」
2日目の最初の観光は寿山国家自然公園です。
寿山(じゅざん)は高雄市の西南部に位置し、南北に走るサンゴ礁の上にできた丘陵地で、古くは麒麟山、埋金山、打狗山、打鼓山とも呼ばれた高雄市の天然のランドマークです。
もとは平埔族という原住民が狩りしながら暮らしていました。
平埔族(へいほぞく)は、台湾原住民のうち西部の平野部に住む民族を指す総称です。
山は緑いっぱいで、寿山公園、忠烈士、動物園、千光寺、法興寺、元亨寺などの観光スポットに恵まれています。

なお、寿山の名称は、1923年に日本の皇太子(後の昭和天皇)が誕生日をこの山で過ごしたことに因んで、それまでの名称である高雄山から、現行の名称である寿山へ改称した と言うことです。

カジュマルの木でしょうか?根がたくさんぶら下がっていました。珍しいので撮影しました。


「忠烈祠(ちゅうれつし)」
高雄市の忠烈祠は元々は日本人によって建てられた「金刀比羅神社」があった場所です。寿山公園そばの中国宮殿建築様式の忠烈祠には国民革命の烈士たちの霊が奉られています。
幾度もの修復や再建を経て、山門や正殿、前殿、廻廊、高楼などが増築されました。また、中国の伝統的な宮殿様式である黄金の瑠璃瓦も取り入れられ、建物全体は荘厳な雰囲気となっています。
高台からは港町の美しい景色を眺められます。



「高雄八五大楼」
寿山からの眺望です。
ここからは全高378mを誇る「高雄八五大楼」の高層ビルが見られます。
このビルはアジア有数の高層ビルで、港街高雄のシンボル的存在です。
タワー内は、ホテルとショッピングエリアになっており、展望台は74階で、展望台へのエレベーターは分速600mと、台北101ビルのものに次いで台湾第2といわれる速度を誇っているそうです。



「高雄港」
高雄港は、中華民国最大のおよそ1000万の20フィートコンテナを扱い、世界第12位の取扱量を誇る台湾を代表する港湾です。
台湾の南端に位置しており、鼓山区、塩埕区、苓雅区、前鎮区、小港区、旗津区に囲まれて高雄市に隣接している。
中華民国交通部から分割された台湾港務株式会社高雄港務支店によって管轄されている。
(参考)
20フィート海上コンテナ1つ分の容量は、長さ20フィート(6.096メートル)、幅8フィート(2.4384メートル)、高さ8.5フィート(2.5908メートル)です。