アカハラ
先日、ニュースを見ていると「アカハラ」という知らない言葉を耳にしました。
皆さんはこの言葉をお聞きになったことがありますか?
調べてみると、「アカハラ」とは、アカデミックハラスメントの略で、指導教官と学生、指導教授と助手などの、アカデミック(学究的)な上下関係にある関係で行われる嫌がらせのことだそうです。
ニュースでは兵庫教育大学での出来事を報じていました。
「兵庫教育大学のアカハラ」
中学校教諭の54歳の女性は5年前、兵庫県内の自治体の教育委員会から派遣されて兵庫教育大学の大学院に通っていた際、当時の担当教授から「おばさん」とか「地獄を見ろ」などと暴言を吐かれたり、差別的な扱いをされたりするなど精神的な苦痛を受けたということで、大学と元教授に損害賠償を求めて裁判を起こしました。
その判決が先日の27日にあったのですが、判決では、神戸地方裁判所姫路支部の惣脇美奈子裁判長が「元教授は女性の人格を傷つける発言をしていて、担当が変わったあともいやがらせを続けた。大学も安心して研究できる環境を整備しなかった」としてアカデミックハラスメントがあったと認め、大学と元教授におよそ130万円を支払うよう命じたのです。
私はこのニュースで初めて「アカハラ」という言葉を知ったのですが、それにしても大学教授の品位の無さに愕然としました。
大学教授と言えば、専門の学術・技芸を研究し教える人です。
そして、この男性は人生経験豊かな67歳のベテラン教授なのです。
社会的な地位も高い立派な教授が何故ハラスメントなどするのでしょうか?
この教授は神戸地裁の敗訴を受けて退官したと報道されています。
大学教授と言う職業や社会的地位の高さと「アカハラ」による自分の行為に対する責任を天秤にかければ掛ければ、どちらが大事かその重さが分かる筈です。
昨日、相撲協会に引退届を提出した大相撲の横綱日馬富士と同様、つまらないことで自分の人生を汚したものです。