らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

鯖を読む

2015-01-29 | 雑学

自分の得になるように数をごまかすことを「鯖を読む」と言います。
主に年齢をごまかすときに使われるようですが、何故数をごまかすことが「鯖」なのでしょうか?

調べてみました。
鯖とは、海を泳いでいる魚の鯖で、読むとは数を数える意味です。
その語源の一つは魚河岸言葉と言われています。

鯖は傷みやすい魚で、手に持った熱でも傷んでしまうことから、他の魚を扱う時よりも神経を使うそうです。
従って、昔は早口に数えて確認もそこそこに箱に入れて売ってしまうそうですが、この時に数をごまかしてズルをすることがあったということです。
また、背開きにして塩をした「刺鯖」は、二尾で一刺と数える習慣があって混乱を招きやすく、どちらも売り手に都合よく数をごまかすことから「鯖を読む」という言葉が生れたようです。

他にも、日本海でとれた鯖を福井県小浜から滋賀県を通って京都へ運ぶ「鯖街道」がありますが、この街道を運ぶ際に傷んでしまう分をあらかじめ余分に荷造りしたことから「鯖を読む」と言うようになったとする説もあるようです。

異説としては、鯖ではなく禅宗寺院などで行われる「生飯(さば)」作法からとする説もあるようです。
食事の時、僧侶は餓鬼に布施するために自分の飯椀の中から5粒程の飯粒をより分けるそうですが、この作法を「生飯(さば)をよる」と呼び、転じて「鯖を読む」になったとするものです。

このように「鯖を読む」には諸説ありますが、「鯖の生き腐れ」と言われるように鯖は非常に腐りやすい魚であり、冷凍技術が発達していなかった昔は、手早く処理するために数をごまかしたと言われていることから、この言葉が生れたとする説が有力なようです。