らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

偕老同穴

2015-01-06 | 雑学

読者の皆様は、初詣でどのような願い事をされたでしょうか?
私は「家族の皆が健康であるように」「子供の仕事が順調にいくように」「孫たちが明るく元気に育つように」そして最後に「夫婦共に元気で老いるように」と願ってきました。

1カ月ほど前のテレビで、70代と思われるご婦人が、「主人と同じ墓に入るのは厭だ」と言っているのを観て驚きました。
どのような理由で厭なのかは分かりませんが、長年連れ添い、家族のために働いてきたであろうご主人がお気の毒になりました。

「偕老同穴(かいろうどうけつ)」と言う言葉がありますが、私はこのご婦人にこの言葉を送りたくなりました。
この言葉は、『詩経』の「子と偕(とも)に老いん(偕老)」と「死すれば即ち穴を同じくせん(同穴)」という二つの誓いの言葉を合わせたもので、意味は、生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られると言う意味で、夫婦が仲むつまじく連れ添うことを言っているものです。
「偕」は「一緒に」を意味し、「穴」は墓の穴を意味します。
生きているときは老いを共にし、死後は同じ墓の穴に葬られるの意味から、夫婦が仲睦まじく、固く結ばれていることを表している言葉です。

(参考)
『詩経』は、中国の戦国時代(前403年~前221年)に中国最古の詩集として編集されたもので、主に諸国の民謡と周などの国の祭祀・儀式に関する歌からなっている書物です。

・カイロウドウケツ科の海綿です。(ネットより)


この四字熟語がそのまま和名になってしまった「カイロウドウケツ」という動物がいるのでご紹介します。
広辞苑には、
「カイロウドウケツ」はカイロウドウケツ科の六放海綿類の一群。単体で円筒状、広い胃腔を持つ。上端の口は半球状に膨出した節状板で覆われ、ガラス質の骨格は格子状、下端は延びて長い根毛になり深海底に立つ。胃腔中にドウケツエビがすみ、多く雌雄一対がともにいることからこのエビに「偕老同穴」の名が付き、後、海綿の名となった。
と説明していました。

この海綿動物は直径1~8cm、長さ30~80cmで竹かごのような形をしており、色は、白色から淡い黄色だそうで、相模湾・駿河湾などの太平洋の深い海底に、根毛のような骨片の束を突き刺して、直立しているそうです。

そう言えば、50数年前の新入社員の頃、事務机には必ず海綿が置かれていましたが、先輩が「この海面は海から取ってきたものだよ」と言っていたことを思い出しました。
多分、この「カイロウドウケツ」のことを言っていたのだと思います。