らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

注連縄(しめなわ)作り

2011-12-29 | クラフト

お正月に飾る注連縄(しめなわ)は準備できましたか?
私は先日、地元のNPO法人“グリーンパーク熊取”が主催する注連縄作り講習会に行ってきました。
今日はその模様をご紹介します。

注連縄とは、神前または神事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印として張る縄の事で、一般には新年に門戸や神棚に張っています。
私は、昨年までは市販されている注連縄を飾っていましたが、今年は注連縄作りの講習があることを知り、手作り注連縄を飾ることにしました。

講習会は、参加者48名全員が確実に作れるようにと、3人の受講者に対して2人の指導員がつくと云う親切な催しでした。
費用は材料代だけの負担で、藁を始めとする材料は全てNPOの人が揃えてくれました。

・グリーンのジャンパーを着ている人がNPOの指導者です。


材料は左から、もち米の藁(うるち米より柔らかいそうです)、中央の紙袋の上が細い針金、その下が少し太い針金、緑色が仮止め用のビニール針金、右側のビニール袋の上が水引とその下がユズリハ、ビニール袋は作った注連縄の持ち帰り用です。
この他に橙、裏白、紙垂(かみしで)の用紙も用意してくれました。

・これが注連縄作りの材料一式です。


・先ず、稲わらの根元部の皮をきれいに取り除きます。
・取り除いた藁の皮で、注連縄の中心部を太くするための心棒(アンと云っていました)を3本作ります。
 太さは親指大、長さ約10㎝位のものです。太過ぎや長過ぎは藁からはみ出すので注意します。

・皮を取り除いた稲わらとその皮で作った「アン」です


・稲わらの先端から50㎝くらいまでを木槌で叩いて柔らかくします。
・次に、稲わらの先端から60㎝位のところを、やや太い銅線を3回まわして縛ります。
・銅線から先端部の藁を太さが同じ位になるように3等分します。



・3等分した藁の各々の、銅線から10㎝くらいの個所に心棒(アン)を入れ、各々の藁を右回しに固く巻き、右から左に捻りながら三つ編みに編んでいきます。
・編み終わると、先端部分をビニール針金で仮止めしておきます。
・その後、はみ出している藁や屑をハサミで綺麗に取り除きます。(散髪の要領です)
・仮止めした個所を細い針金を3回まわして縛り、仮止めのビニール針金と差し替えます。



・皮を取り除いた綺麗な藁を15本用意し、5本ずつに分けて、半分に折り曲げ、折り曲げた個所をビニール針金で縛ります。



・竹へらのお尻を割った小道具(右端の竹)で上記の藁を注連縄の中央3か所に差し込みます。
・差し込まれた藁は20㎝くらいの長さに切りそろえます。
・藁の根本部の銅線から13㎝くらいのところを切り落として揃えます。(下の画像の右端です)



次は紙垂(かみしで)を作ります。
・半紙を縦に半分に折り、折った紙の背を上にして8等分になるように右から折ります。



・折った紙を開き、中央の折り筋を残し、その左右の折り筋の上から3分の2を切り、次は下から、そして最後は上から各々3分の2程をハサミで切ります。
・次に、3分の2を切った内側の個所から順に手前に折り曲げます。
・左右の折り曲げが終わると中央部を切り離します。



・切り離した紙垂(かみしで)は左右を入れ替えて、少し開くように上部を重ね、重ねた個所を手前に折り曲げます。
・折り曲げたところにユズリハ2枚を左右にセットし、落ちないようにホッチキスで止めます。



・注連縄に取り付ける為の橙を針金で十文字に結わえます。



いよいよ注連縄に取り付けます。
・注連縄の中央に裏白、紙垂(かみしで)、橙をセットし、橙に睦び付けた針金で注連縄に結びつけます。



・最後に紅白の水引を橙の上に蝶結びに結んで出来上がりです。