らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

武士道と赤穂義士祭

2011-12-14 | 雑学

「サムライ」、「ハラキリ」、「武士道」、いずれも一昔前までは、世界の人達が日本人を語る時、口にした言葉ではなかったでしょか?
現在、自己の保身のみを最優先する政治家やコンプライアンスの乏しい一部の経営者、そして他人や身内の命・財産を平気で奪い取る犯罪者の人たちの道徳心の無さを見ると、この言葉は今では死語となった感があります。

「武士道」は日本の武士階級に発達した道徳です。
鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒教思想に裏付けられて大成し、封建支配体制の観念的支柱をなして、忠誠、犠牲、信義、廉恥、礼儀、潔白、倹約、名誉、情愛などを重んじます。

道徳大系としての武士道とは、「君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」。
ひいては「家名の存続」
という儒教的態度が底流に流れてい事が多いと説かれています。
そして、武士道を論じた書・葉隠(はがくれ)」の中では「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」と述べています。

その真の「武士道」は、赤穂義士47名が主君の仇打ちを果たすまでの1年9カ月の中によく表れていると思います。

即ち、今から308年前に起きた「元禄赤穂事件」、主君浅野長矩の仇討を果たすため、元禄15年(1703年)12月14日に47名の赤穂義士が吉良邸に討ち入り、見事本懐を遂げましたが、これ
こそ、「君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」。ひいては「家名の存続」』という武士道そのものを実践していると思いました。

だからこそ武士道のDNAを持っている日本人は、308年前に起きた「元禄赤穂事件」を当時から今に至るまで国民的ロマンとして語り継ぎ、義士ゆかりの各地では毎年12月14日に「義士祭」を行っているのではないでしょうか?

・赤穂義士祭です。


今日12月14日は赤穂義士の本家本元・赤穂市では「第108回 赤穂義士祭」が行われるそうです。

「第108回赤穂義士祭」
赤穂市のHPによれば、次のように案内されています。
『毎年、赤穂義士たちが討ち入りを果たした12月14日は全国各地で「義士祭」が開催されますが、その中でも本家本元の「赤穂義士祭」は今年で108回目を迎え、赤穂市最大のイベントとして盛大に開催されます。
最大の目玉である忠臣蔵パレードは、市内小学生による金管バンドパレードを皮切りに、東映剣会による「殺陣(たて)」、色艶やかなお姫様衣装を身にまとった第27代赤穂義士娘による「義士娘人力道中」、当時の赤穂藩主の参勤交代を偲ばせる「大名行列」、殿中刃傷の場や討ち入りの場など忠臣蔵の名場面を車上で演じる「山車(だし)」、そして意気揚々と芝高輪泉岳寺へと向かう四十七義士に扮した「義士行列」へと続き、沿道を埋めつくした数万人の観客を元禄絵巻さながらの世界へと誘います。』
このほか、市内各所でイベントが催され、冬の赤穂が熱くなると謳っています。