昨日から再び冬将軍がやってきて、全国的にこの冬一番の寒さとなりました。
12月も半ばが過ぎ、既に冬本番となっているにも拘わらず、天気予報では「真冬並みの寒さ」と表現しています。
何故なのでしょうか?
そこで今日は「真冬並み」の意味について調べました。
冬とはご存知のように、陰暦では立冬から立春の前日までを、一般的には12月から2月までの3カ月を言っています。
では、真冬とはいつ頃を言うのでしょうか?
一般的には12月下旬から2月上旬ぐらいの寒さの厳しいころを言いますが、気象情報で言うところの「真冬並み」は、冬の一番気温が下がる「大寒」ごろ、つまり1月下旬から節分にかけての気温の平年値を目安にして、それに近い気温になると使う表現のようです。
従って、既に真冬となっていても、「大寒」頃の寒さになれば、天気予報では「真冬並み」の表現を使うようです。
この事は、地域によって「真冬並み」の目安の気温に差があると云うことになります。
例えば、最高気温の目安は札幌では-1.6℃であり、鹿児島では12.1℃なので、札幌の人にとっての「真冬並み」の寒さは-1.6℃前後となり、鹿児島の人にとっては12.1℃前後の気温でも「真冬並みの寒さ」と云うことになります。
そして昨日の最高気温が9℃の大阪では、NHKの天気予報で「真冬並み」と表現している事は、この気温が「大寒」頃の寒さと云うことになります。
なお、参考までに「真冬日」という表現がありますが、これは気象庁が予報用語として「1日の最高気温が0℃未満の日」 と定めているもので、これによれば、西日本では「真冬並み」はあっても「真冬日」になることは滅多にないということになります。