別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

脈打つひびき

2013-07-30 | 別所沼だより

  夕昏せまるメキシコ広場に  マリーゴールドの花明り
  草いきれは しじまを急ぎ
  メタセコイアは  蝉の声だけ聞いている

    草の葉には 草の葉のかげ
    うごかないそれの ふかみには
    てんとうむしが ねむつている

    うたふやうな沈黙(シジマ)に ひたり
    私の胸は 溢れる泉! かたく
    脈打つひびきが時を すすめる

      立原道造  ひとり林に……  (抜粋)

 

 灯りを点して 夕涼みの会が開かれていた
 うっとりとする美しい文脈や歌が ヒアシンスハウスに充ちてゆく
  
  

   噴水は止まり 水面に灯りの瞬くころ
   沼の鼓動も やさしくなった

 

    そろそろ お帰り…

 

 

 

 

コメント
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