公園内、 茶室のそばの柞(ハハソ)の黄葉
「ははそ」とはクヌギやコナラの総称である。
写真は クヌギの葉より丸味を帯びているので、 コナラかも知れない。 モミジや銀杏の明るさに対抗して落ちついた美しさだ。 柑子色 鬱金色 刈安色 山吹 樺色 黄土色 金茶 代赭色… など混ぜたような渋い色。 この、 こっくりした色が大好き。
雑木林の、もっとも美しい季節が二回ある。 若緑のふきだすころの春と、橙黄色にもえる深秋だ。 そういえば、 万物すべて、生まれる時と、滅びる時に、 その美の極致を発揮するのではなかろうか。(足田輝一)
黄土色 刈安色 代赭色
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葉を落とした公園の皀莢 実があらわになった。
莢がふたつそろって 風にゆらゆら。
公園を見晴らすモミジバフウは、威風堂々。 掌も大きい。
をりとりてはらりとおもきすゝきかな 蛇笏
風にもつれる細い薄の 思いがけない重さよ
尾花、 芒、 真赭 まそほ(マスオ)の芒。
花すすき月の光にまがはまし深きまそほの色に染めずは 山家集
真赭の芒、穂がつやつやと赤味を帯びている大きな芒。
いかにせん結ぶ木の実を待たずして秋のははそに落つる山風 (海道記)
12月にはいっても 暖かい日が続いている。
しばらくは 薄や柞などの朝な朝なの変化を楽しもう。
遊歩道のクヌギ
それも、蛙さんが切り取ってくださる選ばれたたたずまいで、一層美しいものに昇華いているものを心ゆくまで楽しめました。葉を落とした皀莢のシュール、蛇笏の句にぴったりの薄の銀色の量感の輝く美しさ。本当にありがたいことと感謝しています。
昨日の強風で散りを急ぐ紅葉は、日をおってすがれた姿に変わることでしょう。後は「林間ニ酒ヲアタタメテ紅葉ヲ焚ク」の風流を懐かしむだけとなり、落葉の始末が待っています。
来年早々と思っていたリホームの作業が年内納めとなり、慌てて荷物の整理です。パソコンを開けることも出来なくなると思います。しばらく自分のブログはお休みにします。
代赭色の紅葉を堪能して近づく冬にバトンタッチ。いくらみてもこの彩りは飽きませんね。自分の学習を忘れないために残します。きょうも一杯撮しました。メモリはもう一杯一杯です。
快適な住まいのためにお休みをガマンしてお待ちします。お疲れが出ませんように。あまりご無理をしては駄目ですよ。