別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

寒に入る

2013-01-05 | こころ模様

 

   このあたりでは雪こそないが 朝は氷点下がつづく
   空っ風は頬に冷たく痛いと感じる

      

   噴水に 虹  (元日撮影)
 
  庭の蝋梅が咲き出した


 歳時記に新年の季語が多い。
 なかでも元旦の朝はとくべつで  元朝(ガンチョウ)という 

  歳旦(サイタン)をしたり顔なる俳諧師     蕪村
  旧景が闇を脱ぎゆく大旦(オオアシタ)    草田男

 ・元旦 歳旦(サイタン) ・鶏旦(ケイタン) ・改旦(カイタン)
               ・朔旦(サクタン) ・大旦(オオアシタ)・初旦(ハツアシタ)
   また、年の朝(アシタ)・月の朝(アシタ)・日の朝(アシタ)の意味で三朝(サンチョウ)とも言い
  三旦(サンタン)・三元(サンゲン)・元三(ガンサン)・三始(サンシ)・三の晨(ミツノアシタ)・三の始(ミツノハジメ)などとも(山本健吉編)

  さて 宿題の一句を 詠まなければ…


    きびきびと万物寒に入りにけり  風生 

 自然は凛として潔い。 
     

    厳かに万象寒の内にあり     風生

 果敢に冬の楽しみに向かいますか それとも
 寒さをよけて 籠り居をしましょうか

 とりあえず年賀状を出せなかったひとに 寒見舞を出そうとおもう 

 

 

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4 コメント

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季語ってそんなに有るんですか (青い稲妻)
2013-01-08 07:25:56
 僕が使えるとしたら「三始」ぐらいかな?
あっという間に七草だけど この日もいろいろ
あるんでしょうね。

東博の等伯展を見物しようと思っています
松林図を沼杉に重ね合わせてじっくりと

でも人でが多かったら押し出されそうだ
見る機会を逃し続けてきたので
今回は沼掃除を休んででも見てやろう

等伯年譜には江戸に到着の2日後に他界
72さいとあったね。
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歳時記   (ふくら雀)
2013-01-09 07:52:19
学び初めをさせていただきました。寒さのせいで、今年は蝋梅もまだつぼみです。
七草にも事欠き、蕗の薹もひとさし指の爪程です。

別所沼の寒のいり十分に寒さが伝わりました。
もう高村光太郎を気取るには年を取りすぎましたので、あたたかくして身を慎んでいます。
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言霊のさきはふ国 ()
2013-01-09 11:10:23
 昨日は万葉講座で美しいことばをたくさん拾いました。 細やかに愛でることができる日本人。 知らない季語がたくさんあります。 歳時記に触れるだけでもゆたかな時間、 少しずつ学んでいます。
 長谷川等伯の松林図は何回か拝見しました。 
沼掃除を休んででも… その意気です。 コメントありがとうございます。 ただいまWindows8に挑戦中、プロバイダーも変えるので苦戦しています。 青い稲妻さんお返事はしばらく遅れます。
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恐縮です。 ()
2013-01-09 11:17:00
 ふくら雀さん ありがとうございます。 
 自分宛の覚え書きのようなもの。 こちらこそ空飛ぶ教室もありがたく感謝しています。 広大な自然に抱かれる雀さん、 厳寒の美を堪能なさってください。 
 お風邪などひきませんように。
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