別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

七色の谷

2009-04-05 | こころ模様

   自宅から 歩くには遠過ぎる。 4日 自転車で 30㎞余り 走った。
                   地図 クリックして拡大

  広がる大地、 花霞にかくれて鶯が鳴く。 青鷺も、 むくどりも、 うららかな顔つきで舞いあがり、 遙かに埼玉スタジアムの屋根も光った。

  クレヨンの色そのままに、 春の土がほかほかと匂う。 水辺に萌え出たばかりの柳が、 花をつけたまま眼にもやさしかった。 
 
  見沼代用水のヘリに桜並木がつづく。 行けども行けども  桜 またサクラ…
 淡いピンクをぼかしたような帯が、 どこまでも尽きなかった。



 その下を レンギョウの黄色や、 紫花菜や菜の花、 雪柳、 花海棠が競うように埋めている。 ペダルを踏みながら  とつぜんメロディーが湧く    (写真拡大)

      七色の谷を越えて  流れて行く  風のリボン…

   江間章子作詞 團伊玖磨作曲の「花の街」、 家族の想い出の曲だ。 
 弟は自分たちの結婚式で、 妻になったばかりのひとと並んで ピアノを弾いた。 

         輪になって 輪になって  かけていったよ…

  参列者全員で口ずさんだ。 

  

 

   小さな旅の間中、
  くり返し響いてくるこのうたを心で聴いた。


   病床で過ごす  あのひとに…
 

    せめて、 春のひかりと
     色鮮やかな花々に
       
      元気を貰って欲しい。
    

  どうぞ 連弾が
       いつまでも続きますように 

 


  見沼代用水西縁

 

  旧坂東家住宅で 昔を懐かしんだ。
  ボランティアの方がお茶を入れて下さって万葉歌の収録の話などした。


           
  見沼代用水東縁 
  
  氷川女体神社  見沼通船堀 去年も螢を追った浦和くらしの博物館、 大崎公園、 さぎ山記念公園など廻った                      

   

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2 コメント

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春風に乗って (ふくら雀)
2009-04-05 16:28:47
30キロのサイクリング。コースも変化に富んで歴史的建造物にも恵まれていますね。

この囲炉裏端での万葉談義テレビで見ましたよ。つらつらつばきをも取り上げられていました。

午後、ロクロ引きで腰が痛くなったとのたもうので、花吹雪の中、2キロの川べりの桜並木を、チューリップ、菜の花画妍を競うのを眺め、マガモの行列が花筏を分けて泳ぐのを見ながら歩いてきました。

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花筏 ()
2009-04-05 22:16:14
降りては歩く、参拝したり写真を撮ったり忙しく疲れました。歴史的建造物も撮しましたが1日分の日記ではご紹介しきれません。別の日に。

 巨勢山のつらつら椿… 収録秘話など伺いました。 とくに寒い頃でしたね。奥に炬燵を用意して、休憩時は皆さんまっしぐら、飛び込むようでした。 囲炉裏端の映像は見えないところに何台もの石油ストーブが。

 精神を集中しての轆轤まわし、多くの労力がいる陶芸、厳しいですが快い疲れ。花吹雪がやさしくほぐしてくれますね。完成が楽しみです。
 花筏…すてきなことばです。 見沼はちらほら 筏になるにはまだ少なすぎます。 
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